1日目のショートプログラム。胸が異様にドキドキして苦しく、一人テレビの前で、息を詰めて羽生さんの演技を見守った。4Sを降り、特に4T-3Tが美しく決まったあたりから、少しずつ緊張が解け、ミスなく終わったときは、ほっとした。そして驚異の点数が出たときは、独り言で「よかったね」とつぶやきながら、自然と涙が溢れてきた。自分の世界最高得点を自分で5点ほども乗り越えてしまった。羽生さんを応援してきて良かったと心から思った。
「天はニ物を与えず」というが、この人は、神様によほど愛されているのだ。ニ物どころではなく、実に多くのものを与えられている。スケートの才能、美しさ、そして聡明さや情熱・・・・神様は、まっすぐな心で、1つのことに打ち込む人を愛してくれるのだ。
2日目のフリー。我が家にお客様(夫の古い友人)があり、夫婦とそのお客さんと、テレビ観戦した。男たちは、のんびり普通に画面に目をやりながら、「羽生が優勝でしょ!」と気楽に言い放っているが、私の方は、平静を装いながら、「どうかなあ。気負い過ぎて失敗しなきゃいいんだけど・・・」なんて言いながら上の空。でも、結果はご承知のとおり。我が家も、終了後は、さすがに盛り上がった。
男たちも「やあ、全然危なげがなかったじゃない」「やっぱり、本当に別次元だなあ」などと言いながら、羽生さんの優勝を喜んでくれたので、私も嬉しかった。
私が一番うれしかったのは、最後に羽生さんが、実に可愛い笑顔で終わったこと。自分でも満足な滑りだったのだと確信したし、ここ何年も、演技後の、こんな笑顔見たことがなかったから。いつも、悔し顔だったり、苦しそうな顔であったり、阿修羅顔であったり・・・・が多かったから。
そして、羽生さんが、決して自分自身の力量を「ここまで」というように限界を定めず、まだ進化しているんだよということを、はっきりとフアンに示してくれたことが嬉しかった。
どんな強敵、どんな驚異の新人が登場しても、「僕は闘うし、進化し、勝ち続けるつもりだ」という力強いメッセージを、発信してきたように思う。
羽生さん、本当におめでとう。きっと何人ものフアンが、会場で、テレビ前で涙を流したと思う、そして思ったはずだ。
これだから、羽生さんフアンはやめられない。愛さずにはいられない、と。
【追記】
客人は酔いつぶれて我が家にお泊り。夫ともどもまだ寝ている。私は、朝ごはんの支度をしなければならない。もっと書きたいことがあるような気がするが、時間切れだ。また落ち着いたら、書きます。