長らく、年末手術後の羽生君の状況が分からず、多くの人たちが「ユヅ不足」の状態にあったが、ここ数日の間に、世界選手権にエントリーしたこと、どうやらトロントで練習をしていることなどが、漏れ伝わってきた。世界選手権は、辞退する・棄権するという情報がない限り、必ず出場するだろうと思っていた。でも、トロントにいるとは・・・知らなかった。
「ユヅ不足」の間に、『チーム・ブライアン』を読み終えた。これを読むと、ブライアンは、メデイアから、ある時は選手を守り、ある時はメデイアとうまく付き合い、選手の心理的負担を減らしてあげる、といった対応をしてきたようだ。私は、なんだかトロントにいる方が、羽生君が練習に専念できそうで安心する。羽生君が世界選手権に出場する、トロントで練習中と知るだけで、こんなにもうれしいものなのか。嬉しい!
ところで、テレ朝2チャンネルで「レジエンド・プログラム」の「羽生結弦 グランプリ最年少優勝」を見た。フリーの方は何回か、別の番組で見たし録画も採ってあるが、ショートプログラムの「ミッション・インポシブル」の方は、画質のあまりよくない動画で見ただけだったので、大きな鮮明な画像が見られて、とてもよかった。そこには、14歳の可愛らしい羽生君が、精いっぱいハード・ボイルドな男らしさを演じていて、微笑ましい。技術的には、まだ粗削りだが、長い手足を生かして、とてものびのびと滑っているのも印象的だ。
この頃の羽生君の顔は、幼いころの顔でもなく、今の20歳の羽生君の顔でもない。どちらかというと今の羽生君の顔に近いが、まだ頬のあたりがふっくらしていて、少年期独特のきれいさだ。私たちは、「羽生結弦」の技術的成長とともに、きれいな少年が青年へ変わっていく過程を見てきたんだと、つくづく思わされた。
この演技の始まる前に、観客席から「ユヅ、がんばって」という、一人の女の子(女性)の、とても大きな声援がとんだ。テレビ放送で拾えるくらい大きな声だったから、羽生君の耳にも届いたはずだ。こんな少年の頃の羽生君に、こんなに大きな声援(一人叫ぶのは勇気が必要で、私にはできない)を送ったのは、いったい、どういう人だろうと思った。ジュニアのスケート仲間か、近所の人か、親戚か・・・・・でも、その人は、絶対今も羽生君を応援しているだろう。そして、羽生君の成長の全過程をみてきたはずだと思うと羨ましい。たった一人、大きな声で「ユヅがんばって!」と叫ぶことのできた人の特権だなと思った。