1931年
アメリカ
主演:バック・ジョーンズ、ジョン・ウェイン
監督:D・ロス・レダーマン
【あらすじ】
牧場主のターナーとウォルトンは牧草地をめぐって対立していた。
牧草地の所有権は現在、ウォルトンにあったが、長年、その牧草地で牛たちに牧草を食べさせていたターナーも権利を主張していた。
町の保安官に選ばれたバックは、ターナーに育てられた恩はあったが、法律を守りたいと思っていた。
このところ、牛泥棒が発生していた事もあり、両者はお互いを疑い、さらに憎しみが深くなっていた。
犯人を探すため、ウォルトンは牛を買った業者から、牛の仕入れルートを聞きだそうとして、何者かに殺されてしまった。
殺人の疑いをかけられたのはターナーの息子、クリント。
ウォルトンの娘、ジュディと恋仲だったクリントは、結婚を反対するウォルトンとのケンカするところを、ウォルトンの牧童たちに目撃されていた…!
弟同然のクリントがそんな事をするはずがないと、真犯人を探すバックだったが…
…
【感想】
大スター、ジョン・ウェインが脇役で登場している映画です。
スターになってからは、主演しかしてないですからね。
時間は60分切るぐらい。
内容もお手軽です。
30年代の西部劇は、わたし的には【キャラクターが確立されてない】という印象です。
この辺りの年代のキャラクターは、せいぜい【淑女】【ならず者のリーダー】【正義感の強い保安官】といった程度の区分けしかなく、俳優もその役割に準じた【カッコ良い振る舞い、正義感が強そうな振る舞い】【悪そう、いばってる】程度の演技に留まっています。
40年代に入ってくると、もう少しキャラクターがはっきりしてきて、【正義感が強いけど、昔好きだった女だからついつい許してしまった】とか、人間臭さが入ってきますね。
私はわかりやすいお話が好きなのですが、このお話は比較的わかりやすくまとまっていました。
30年代としては、キャラクターの区別もつきやすかったです。
【牧草地】の牧草は【所有者だけのものか】それとも【近所にいる牧場主にも食べさせる権利があるのか】というのが、この映画の中の争いです。
そのあたりも割とスタンダードな形でしたしね。
ジョン・ウェインが演じていたクリントとジュディの恋は父親に反対され、西部劇版の【ロミオとジュリエット】という感じでした。
【ロミジュリ】みたいに【悲劇のカップル】になっちゃうのかな???
…なあんて思いながら、観てたりしましたが
ジョン・ウェインは大人のロマンスもたくさん演じていますが、この頃はまだまだ若くて、ピチピチした恋愛がお似合いでした。
30年代にしては見やすい映画でした。
キャラクターの区別がつくのが一番ですからね
私は好きです。
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