Epsode1:Driver License車がなければ身動きが取れない、まずは運転免許を

 

 米国Yale大に留学が決まったとき(1975年)、恩師からは、出稼ぎに行くんちゃうんやからな、家族で行きなさい、と忠告。言われるまでもなく、そう思っていたが、家族持ちが単身赴任すると、そういう風に見られるのか。ついでに、ハワイによって行きなさい、と言われそうした。時差ボケがましになったのか、どうかいまだによく分かっていない。あの頃は8月末ということもあってか、どこもガラガラやったなー。

 Yale大学はNew Havenという街にある。ここでの住人としての最初の公的手続きはAlein Card、次がSocial Security Number取得だった。

「そうか、僕らはエイリアン(Aleinすなわち Extraterrestrial=ET)なんや」

✔ Driver LicenseかDriver’s Licenseか、Driving Permitか:

  NY州のDept. Motor Vehicle(DMV)に、New York State driver license types   and classesとあるように通常の車の運転免許はDriver Licenseと表記されてい

  る。

✔ 運転免許の取り方:

  そもそも、国際免許証ではだめなのか。という疑問もある。観光客ではない 

  のだから、住んでいるConnecticut(CT)州の運転免許証を取得しておかなけれ

  ば。ID Pleaseと言われてその都度パスポートを提示するのは大仰というか相手が

  びっくりするので、やっぱりDriver Licenseが。これで、「そこに住む人」と分

  かってもらえるだけではなく、アルコール類を購入するのにも、バーやレストラ

  ンで一杯やるのにも年齢を証明するにも必須に近い。Car Insuranceを好条件で

  加入するにも意味がありそう。

 

■Driver Licenseその1はNew HavenのDMVで(1975年)---

 早々に車の運転免許を取ってSettlementせんと商売にならん(実験開始できへんぞ)。まず、DMVに行って交通ルールの試験。筆記にするか口頭にするか?そら筆記でないと、英語で聞かれても分かれへんで。スパニッシュ系の方々は口頭試験を選ぶそうです。識字率の問題でもありそう。こっちは英和辞典持込OKや。過去問で勉強して、覚えなあかん数字は辞書の空白部に漢字で書いてカンニング。無事に合格。

 次は、自分の車(真っ赤なGrand Trino)で実地試験。横に試験官が同乗、後ろにヨメハン乗せてDMVの近くの路上へ。四つ角にSTOP(一時停止)の標識、試験官「Go straight」、えっ、待てよと一瞬の判断。横のおっちゃんは試験官で、交通巡査ではないので、止まる。右左を確認ゆっくり直進。無事合格。あの時止まらなかったら「標識無視」で不合格になるとのこと。 

 ヨメハンは車の運転初めてなので、スーパーマーケットの駐車場で練習、枠内に駐車する練習。発進してぐるりと回る。バックして駐車。これを何度か繰り返して練習し、実地試験。小柄なヨメハンは背中にクッション入れないとアクセル、ブレーキに届かない。だけど、Grand Trinoの運転席はベンチシートなので、隣席の前(膝部分)は狭くなってしまう。そこに大柄で太っちょの試験官が何とか隙間にはまり込んで試験開始。Stop標識も無事通過。DMVに帰って来て駐車場に止めるときもう少しで建物にぶつかるくらいに駐車。試験官「easy, easy!!」と慌てとったな。ヨメハン「ちょっとぎりぎり過ぎた」かな。そういえばそういう駐車の練習はしてなかったな。アー良かった。無事に受かった。

 

■その2はNY州(Lake Placid)で家族四人全員(1989年)---

 まず、車を買わなければ。日本で発行された国際免許証と勤務先名でDodgeのミニバンをすぐ隣町のSaranac LakeにあるCar Dealerで購入。次はNY州の運転免許証や。居住地のLake PlacidにはDMVがないので、ひたすら山道を25mile(約40km:京都大阪間)走ってElizabeth Townまで行かなければならない。まず講習を受ける。日本の講習会場と似ているが受験者は10人足らず。そして筆記試験。日本語でささやくカンニングOKで無事に合格。実地試験はやはり自分の車(Dodgeのミニバン、新車)。試験は同じように試験官が運転者の横に座り色々と指示する。僕のときは時折運転者の足元をチェックしている風。後日分かったことは、右足でアクセル、左足でブレーキ、という運転スタイルは危険行為とみなされ失格となる。運転に慣れた者の癖をよく知っての試験。NY Cityの街中に住んでいれば別であるが、通常は運転免許を取らなければ生活できない。車依存度100%だ。ヨメハンと娘(20歳)と息子(18歳)も免許取ったけど後が大変で、色々とあった。続きは別のEpisodeで。