びんご！

知り合いから５０Kg位はあるであろう入りコン沢の青翡翠を紹介された
（買わないかと言われた）

原石外殻は黒や白の不純物も多く、少し欠けた部分から内部の青味が確認できる程度
割ってみないと分からない完全にギャンブル翡翠です
この原石状態でかなり高額・・・・・・・・折角のお呼び出しでしたが、オリました

その後、何処何処の誰々と誰々が数名で共同で購入し、切断スライス後、各自割り当てられた部位を持ち帰ったと言う情報を得た
まるでA5ランクの和牛ですな
目の覚めるような青味が少なかったらしく評価はイマイチだったらしい
内部が大当たりだったら悔しい思いをしましたが、ちょっとホッとした感じ
まぁ高額で買えませんでしたがね　(-。－；)

そんなことも忘れかけた数か月後、ちょっとした知り合いの翁が急な用立てが必要なのでヒスイの買取りをしてくれと訪ねて来た
持ってきたヒスイは５Kg位の入コン沢翡翠のブロック
ケヤキで作られた専用の木台に乗せられ、研磨途中だった
不自然にカットした跡があり、何の跡か聞いてみると、その部分だけ小さくカットして勾玉を作っているらしい

ん～～・・・・良い部分だけ取ってイマイチな部分を回してきやがったな・・・・・・・・ちっ！

私：　これってもしや？あの時の？
翁：　そうそう。あのコン沢ね。だけど全体の端の部位で色が悪いし、安くていいから買い取ってよ

色味はコン沢ブルーと言うより少し緑が混ざった青緑
コン沢翡翠の曇った部位で沸石や曹長岩が多く含有している感じだった
でも、かすかに透明度の高そうな部位が見えていた。
これはもしや・・・・・・・淡い期待
希望額を聞いてみたら高かった。
渋い顔をしていたら値引きしてきた。
そしてまた渋い顔。そして値引き。数回繰り返す
まだ高い感じはしたけど、翁の顔も立て交渉成立
現物はこれ↓

石目がかなり多く、大きなコン沢翡翠のかなり外側の部分
青味の強いコン沢のイメージはない

滑石とかネフライトにも見える
なんか潜んでる感じがしたんだよね
石目が多いしぶっ叩くしかないでしょ　ヾ(▼ﾍ▼；)
ギャンブルだよ！

おやおや。　なかなか透き通ってる部分もあるそ。いいんじゃね？
いいところだけカットして丸玉かルースを何個か作ってみよう
これ。いいぞ。
それにしてもなかなかの透明感があるぞ
なんかワクワクする。　ギャンブルに当たったかもしれん！

ほら。　すごいぞこれ
ちょっと興奮してヒスイ商の知り合いやら何やらに見せに言った。
どいつもこいつも沸石が多いだのネフライトだのアルビタイトだの、翡翠だと認めない
見せなきゃよかったぜ　(｀Δ´)
だいたいね、カットして研磨している感じではヒスイの硬さなのだよ
私の手に伝わる感触はヒスイと言っているのだよ
まぁ　わたしゃ目視だけで言いたい放題の糸魚川のヒスイ商や学芸員は信用してないし、参考に見せに行っただけさ　ヽ(`Д´)ノ
どっちみち製品にする前には科学的な鑑別をしてもらうからいいのだよ。（ソーティングだけどね）

どうだ。これが真実だ
誰がネフライトと言ったんだ？　(￣へ ￣ 凸

↓それにしても毎度、ヒスイの鑑別は必ずこれが記載される↓
：光沢の改善を目的としたワックス加工が行われています
鑑別書を発行してもらっても必ず記載される
海や川で拾ったままの原石でも必ず記載される
定義がわからん
ワックスなんて使ってねーし！
たぶん、耐水ペーパーについている研磨剤とか人間の皮脂や汗もヒスイに含浸しやすいからかな？
まぁいいや。科学的な鑑別で裏付けが取れてれば自分を説得させるには十分
これで安心して作業を進行できるってもんだ

さぁ　丸玉だ。　どうですかこれ。
うるうるでしょ。

やばいよこれ
何色と言えばいいのだろう
誰もコン沢だと思わないよね

丸玉にしてヒスイ商に見せに行ったら、
これは高いヒスイだ。　準ロウカンだね　　と言われた。
ふ～～ん。　そうなんだ。　(￣＾￣)


このレベルの糸魚川翡翠ブレスレットなんてめったにないよ

～～～ 糸魚川 奴奈川の郷 ～～～

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