私は新潟県 糸魚川市でもう長いこと姫川薬石と過ごしてまいりました。

姫川薬石は地元ではかなり昔から民芸品素材として使われ加工されていました。

正直まったく売れていませんでした。

去年から姫川薬石が注目され始め、観光や石拾いの方が増え、地元民としては嬉しい限りです。

現在では民芸品の姫川薬石は店舗から売り切れ値段も高騰し乱獲により海岸から姫川薬石の姿は消えていっています。

全国各地で姫川薬石のショップも増え、活気付くことは良い事ですが見るからに偽物の石や悪品質の固体が多すぎます。

買う方が悪品質で納得しているならしょうがないですが、知らない方が姫川薬石すべてが傷物や歪な固体だと思われたくありません。

また、どのブロガーさんもラジウム石、ラジウム石と書き立てますが、ラジウム石とは何か?ラジウム含有量が0.1ppm以下の石をラジウム石と言うのか?と疑問を持ちます。

半減期488年とかもよく掲載されますが、それも姫川薬石の中のたった一つの元素にすぎず、すべてではありません。

糸魚川市ではもう十数年前より姫川薬石の科学分析を済ませております。

市の機関、フォッサマグナミュージアムに問い合わせて姫川薬石はラジウム石なのか聞いてみるとよいでしょう。

否定も肯定もしない答えが必ず返ってきます。

ラジウム石と定義されるなら肯定しても否定はしないはずです。

また、姫川薬石を産地直送と謳い配送元を見ると新潟県以外から送られてきたなどよく聞きます。

まるで広島産の牡蛎が広島県外から送られているというほど変ですが、せめて産地直送と偽るのだけはやめてもらいたいものです。

最近あまりに営利目的で無知で乱暴な姫川薬石の記事に驚かずにいれません。

私も姫川薬石を取り扱っておりますが、地元民だからこそ本当の姫川薬石の姿を見ていただきたいと思う一心です。