これから昨年末に受けた乳がんの再検査の結果を聞きに行く

乳がんに対する不安はそんなに強くない

初期の初期って言われているからかも


もし乳がんだったとしても温存出来る、と言われているけど
温存で再発の種が残ったり放射線治療や抗がん剤、ホルモン療法など受けるのなら
全摘でもいいと思っている


出来ればすぐに再建したいけど
経済的なこと考えるとかなり厳しい



わたしの中のイメージは温存より全摘の方がキレイで安全

まだ結果を聞かないことにはなんとも言えないのだけど



あと2週間ほどで入籍予定

子供は生みたい

出来れば母乳で育てたい


母乳は贅沢な望みかな


ただもう無事に産める身体でありたい



わたしを大切に思ってくれている人たちに乳がんを告げることを考えると苦しい

「おめでとう」の言葉をたくさんもらって返すのが
「実は乳がんです」じゃあ、喜んでくれた人たちに申し訳ない


それでも

もうどちらも後戻り出来ないから前を向いて進んでいくしかない


婚約者が真っ直ぐな人で救われてる

動じず揺るがず変わらずにいてくれるから


乳がんだったとしてもわたしは彼を失わないし
一番の味方がそばにいてくれてこんなに心強いことはないくらい


結婚という人生の大きな節目の前に悲劇だと思ったら
それはそれで自分を可哀想な人にしてしまう


これははじまりの通過点


今はただ感謝しよう

どんな結果であろうとしっかり受け入れて

歩いていけるように







わたしは彼と心のつながりを求めていて

彼はわたしと身体のつながりを求めている


重ね合えばどちらもつながり合えたように満ちるけど

それは錯覚か

甘い幻想なのかもしれない


 

彼がわたしと距離を取ろうとしている

理由はわからない

ただ、1日半連絡がなかっただけだけど
そんなことこれまでなかったから


予感だけで不安がっても仕方ないのに

きっと連絡出来ない事情があるんだって思っても
そうではないと証明するものがあるから避けられているとしか思えない


煩わしくなった?とか

マイナスなことばかり頭に浮かぶ



わたしだけが彼を好きなんだ…と苦しくなる

なら、別れることは苦しみから抜け出す方法?


大切なものを見極めないと


連絡を絶って考えたいことが彼にはあるのだろう

次の約束は水曜日


それまでそっとしておいてあげよう

火曜日までに連絡がなかったら
その時は考えを切り替えなきゃいけない



張り詰めないように

今は自分のすべきことをしよう
彼と別れた

一方的に告げられた別れを受け入れた

冷静に別れを告げた彼だったけど

だんだん失った空白の苦しみを実感してきたのだろう

ずっと脅迫メールが続いている


先日、要求されたお金を彼の口座に振り込んだ

昨日、さらに追加を要求されて振り込んだ


そしてさらに追加の要求

きりがない


入金されるのは月曜

彼のイライラはピーク

昨日は一日脅しや嫌がらせの言葉がメールで届いた

わたしは昨日の入金以降、彼との連絡を絶っている

メールも電話も拒否設定にしていない

ただ、何も返さないだけ


何を返したらいいのかわからない


今朝のメールで

入金しないなら職場に連絡するとのこと


入金したって脅迫が止まるわけではない

その言葉に反応して入金したら今後も同じ手を使うだろう


それとも止めるきっかけを求めているのか

このまま無視を続けていたら暴走していくことはわかってる


彼が求める本質に気付かなければ止まらない

本当にしたいことは脅しではないはず



わたしは彼が

「もういいよ」

そう言うまで送金していこうかとも考えてた

彼は気付かなければいけない


せめて最後にわたしは気付かせる存在にならなければいけない


脅迫は恐くない

脅す彼に安心するほど


彼の為に死んであげたいけど

それよりわたしは

彼と生きたいと強く願っている



 
心がぽっかりすると本を買う

ぽっかり空いた部分を物語で埋めてしまいたくなるから


ぽっかりになるきっかけなんて何もないのに

無性に泣きたい気持ちになった


今ここで突然涙を落としたなら

わたしのぽっかりを彼は埋めてくれるかもしれない

心配し、やさしく聞き入れてくれるかもしれない


そんな姑息なことを考えてしまう自分に嫌悪する


作り物の笑顔はすぐ彼にバレる


気付かれたい自分と

気付かれたくない自分とがいて

ゆらゆらと心の波間を漂い

何処へも辿り着けない


 
いつだってそう

しあわせの裏に影を滲ませて

わたしの心に染み込もうとする


暗い過去の幻影がわたしを手招きする


信じることよりも

疑うことの方が容易い


わたしはその幻影を振り払う

耳をふさいでしゃがみこむ


根拠のない疑念や不安に胸を焦がすのは無意味だ

わたしはそれに染まらない


信じているから

信じてきたから

今があるのだと


だのに

たった一言が言えずにいる


前進することよりも

今を守ろうとするかのように



 

あたたかなメッセージを


わたし宛に送ってくれた人がいた



わたしが消えて一ヶ月近く経とうというのに


あんなに不義理なカタチで見守っていてくれた人の前から


消え去ったというのに…



その人には何度も言葉を伝えようとしていた


行ったり来たりを繰り返し


いつも言葉を残せずに立ち去って


だのに


そんなわたしに気付いて

あたたかくてやさしいメッセージをくれた




わたしは

そんなあたたかい言葉に背中を押されて

どんなにこころを包まれたか



嬉しかったのは

言葉の内容だけじゃない


今でも忘れず気にかけていてくれること



そしてそんな存在が一人ではないこと




ありがとう

ありがとう…



見えぬ私を支えてくれる


あたたかな存在に


ありがとう


わたしは祈る


そして唄う


感謝の気持ちが届くように


祈りながら


唄いながら



記憶の一つ一つを

幾度も辿っていた




わたしの涙の

一粒一粒を

拾いあげるように

彼が手を伸ばす


頭の上にそっと置かれた手が

あまりにやさしくて

わたしはまた

涙を落としそうになる


そんなわたしの髪を

温かい掌が

やさしく撫で続けていた


 

彼のおじさまが大晦日の夜に亡くなった


それを聞いたのは昨日のこと


おじさまとはお会いしたことがある


桜の木の下でやさしげに佇んでいた




記憶が保てなくなってしまったおばさまに寄り添うように


おじさまは静かに立っていた



わたしと彼の手を握って

「仲良くしてね」


そう言ってくれたおばさま



挨拶をして立ち去ろうとするわたし達に

飴玉を握らせてくれたおじさま



桜の木の下で手を振り別れた



あの時のやさしい時間がわたしの中に残っている



花びらに揺れる二人の姿が


涙でぼやける


亡くなったおじさまを見つけたのはおばさまだったそう



でもおばさまは

「死」という概念が抜け落ちてしまって


それが悲しみと結びつかないでいるという



今は


亡くなったおじさまの隣りで

寄り添って眠っているらしい



不思議な縁で

おじさまの家はわたしの住む市にある


彼とわたしの家は2時間近く離れているというのに



やさしい時間がわたしを突き動かす




わたしに出来ることに対して

真剣に考えている