だいぶ前に見つけてブックマークしておいたのが、いちまる厨房『世界の地方料理』で紹介されているDōng běi dà luàn dùn……东北大亂燉(豚肉と野菜の中国東北風煮込み)。
それに触発されてつくってみたのがこれ。
ええーっ、つくれぽじゃないのー
皆さまの大唱和が……聞こえませんねぇ
なるほど、なるほど。
みかん亭が真面目につくれぽのほうが意外な展開でしたか
そうですか、そうですか
#アルモンデ 作ったらこうなったというお話です。
本格中華としての东北大亂燉をお作りになりたい場合には、いちまる厨房『世界の地方料理』のレシピ↓をご覧くださいませ。
いちまる厨房さんのレシピには、遼寧省、吉林省、黒竜江省などの中国東北地方の料理や調理方法などの説明もあります。
■材料(2人分) 豚バラ角煮用肉 250g 長ねぎ(青い部分) 1本分 しょうが 20g じゃがいも 200g にんじん 50g アスパラガス 3本 A. 生抽王(中国こいくちしょうゆ) 40ml A. 紹興酒 15ml A. 八角 3個 A. 肉桂(カシア) 1カケ(3g) A. 花椒 12粒 A. 黒糖 8g A. 塩 少々 A. こしょう 少々 油 大さじ1 水 600ml
じゃがいもは食べやすく切って水に放っておく*1。にんじんは乱切りにし*1、アスパラガスは根元のの固い部分を切り落とし、根元側をピーラーで剥いて斜め切りにする。
鍋に豚肉……
長ねぎ、しょうが、水を入れて火にかけて沸騰させる。
Aの調味料をすべて加えて弱火にし……
蓋をして……
30分煮る。
じゃがいも()、にんじん()を油を熱したフライパンで……
いため*1ての鍋に加え、5~8分煮る。
アスパラガスを加えて……
3~4分煮込めばできあがり。
*1 オリジナルレシピでは、じゃがいもは素揚げし、にんじんは油通しする。
东北大亂燉(东北炖菜)とはなんぞやとググるくんに訊けば、東北シチューだと即答してくるけれど、手を変え品を変え追求するとやがて東北の混沌煮込みだと答えてくる。ここでいう東北は中国の東北地方のことなのは、たぶん書く必要もないのだろうけれど、書いておくことにします。
ま、中国は大陸のことで、大君のおわす畿内からの距離で区分された『中国』……いわゆる日本の中国地方のことではありません
で。
さらに、东北炖菜で画像検索をかけると、多くの場合には肉とじゃがいもととうもろこしが入っているようだけれど、それこそ多種多様な野菜が入っていて、なるほど混沌煮込みだなんて思ってしまうんだけれど、そもそも中国語を正しく理解しているかは甚だ疑問
ま、なんにせよ、みかん亭的には『なにを入れちゃってもいいんじゃね?』だなんてお墨付きをいただいちゃったようで、大満足しちゃっています。
じゃがいもとにんじんが入った瞬間に、肉じゃがを思い浮かべちゃいましたけど
そもそも、ビーフシチューの失敗作としてできちゃったのが肉じゃがだとかの議論があるけれど……
例えば明治時代の肉食禁止令の解禁とともに同時多発的にあちらこちらで作られたとしても驚くべきことではないような気もします。
しょうゆを使ったものは限定的だろうけども、肉とじゃがいもの煮込みは世界中に、それこそゴロゴロしていることですし。
illustrated by モッファ さん via illustAC
illustrated by Tara さん via illustAC