なんにせよ、
なんちゃら風かんちゃら
――的な食べ物にわくわくし、想像するだけでうきうき。そしてそれを目の当たりにしたならば、ぞくぞくしちゃうのが、姫神みかんというヤカラ
ま、実際には、閉店間際のスーパーマーケットで翌日からのチラシを手に入れて、隅から隅までずずずいっと、目を皿のように見開いてそれこそ嘗めるようにチェックを入れ、そこに
水沢風そば 1パック(2人前 160g) 税別89円
なんてのを見つけて、わくわくしながら床につき、鶏鳴が暁を告げるより早く目覚めて開店時間をうきうきしながら待ち、開店と当時にスーパーマーケットになだれ込んで、山と積まれたそれを見てぞくぞくしたわけだけれども、いつもはそうするように賞味期限をチェック――なんてのはもちろん無用。一番手前のパックをひとつ取って買い物かごに入れ、うきうきしながらレジに向かい――後略
あ、これね。
結構好きです
特売というか――みかん亭直近のスーパーマーケットで、チラシに載らないと扱われないんですけど、ま、たぶん毎回買ってます
たっぷりのお湯で3分50秒ほど茹でたら、ゆでざる――
に放り込んだ乾燥わかめもぶちこんで十数えて、ザルで入念にお湯を切ってどんぶりに移し、いつもの盛田のつゆ――
40mlを熱湯200mlで割ってかけ、1パック税別30円の――パックの下のほうはもうギトギトになっている天かすを、天ぷら敷紙に広げて油を切る――
のも待てずにサクサクのところだけ選んでどーんと、そして、小口切りにしてから水に放ってぬめりを取ったあげく、キッチンペーパーに包まれて密閉容器に入れられ、冷蔵庫で出番を待っていた長ねぎ――
を少なめに添えて――
ごちまー
さて。
水沢そばではなく、水沢風そばのネーミング――なぜ、水沢風なのか。
一節によれば、大人の事情だと伝えられています。
みかん亭諜報部の精鋭が、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat) で調べる限りでは、水沢そばは、特許・実用新案、意匠、商標に登録されていないようですが、商標登録され、水沢の水を使うなどその製法までもが定められ、商標登録店組合で管理されている水沢うどん――
への
ま、水沢風そばが水沢そばだったとしたら、それを熱く語ることはなかったのかも知れません
なんにせよ、
なんちゃら風かんちゃら
に栄光あれ。
そうそう。
余った天かすは、フリーザーバッグに入れて空気を抜いて口を閉じ、冷凍庫に放り込みました。