金針菜――ま、今回のそれは、袋には黄花菜(ゆりの花)と書かれているブツだけれど。

 

 

みかん亭近くの――といっても電車で二駅先の市内の中国食材店では、当時は税込みで430円で、今年の始めには通販でも500~600円でしたが、一部ネット通販では、

 

レイノアレのソレ

 

で値上がりしている印象を受けますガーン

賞味期限にはまだ間があるうちに、ここにきてどーんと使って――いずれその成果を書く機会もあるのかも知れませんが――ほぼほぼなくなってきてから知る価格の高騰には、

 

チッ

 

と舌打ちしたくなるところグラサン

もちろん、舌打ちなんかを平然としちゃうのは姫神みかんであって、我が親愛なるシェフ、姫神・亭・みかんそうしたところは見たことがありませんので、誤解なきようにてへぺろ

 

   50g入りのがまだ2袋あるわよ。

 

そうでした。これ――

 

 

がまだありました

水に浸けて戻したり、さらにそのあと調理が必要となる品をみかんがつまみ喰いするわけなどなく、となれば、残っていて然り。まんま食べられるお豆腐ならともかく――

 

 

で。

金針赤肉湯――金針菜と豚の赤身肉のスープ。

どうやら台湾のお料理のようで、しょうゆやオイスターソースで味つけすることもあるけれども、基本は金針菜のだしだけ――ま、言葉のアヤですけど――でいただくのだと聞いたことがあって、もちろんそう作ってみたり、あるいは

 

決して日の目を見ることのないこと

 

を試してみたり――そんなこんなで、みかん亭の金針赤肉湯のベースはこんな感じとなりました拍手拍手拍手

 

 

みかん亭流 -金針赤肉湯-

 

■材料(2~3人分)*1
  乾燥金針菜(黄花菜) 20g
  乾燥きくらげ 2.5g
  乾燥しいたけ 2g*2
  長ねぎ 8cm
  しょうが 10g
  豚肩切り落とし肉 100g
  *3 400ml*1
  少々
  粗挽き黒胡椒 少々
  ごま油 大さじ1

1 乾燥しいたけはサッと洗ってかぶるくらいの水に、かさを上向きにして浸ける。水面にラップをして常温に3~4時間おいて戻す。1~2時間後に、軸を切り落とす。戻し汁は使うので捨てない。しいたけは軽く絞ってそぎ切りにする。

 

 

2 乾燥金針菜(黄花菜)はサッと水洗いしてぬるま湯(分量外)に10分(水面にラップをする)浸けて戻す。

 

 

何回かすすいで軽く絞り、硬い部分を切り落とす。

 

 

3 乾燥きくらげはサッと洗う。砂糖 小さじ1/4(1g)(分量外)を溶かしたぬるま湯200ml(分量外)に10~15分浸けて戻し、硬い部分は切り落とし、食べやすく切る。

 

ラップをかけて、5gを戻しています。

 

4 豚肉は5cm幅に切り、しょうがは皮を剥いて千切りに、長ねぎは8mmほどのななめ切りにする。

5 鍋に中火でごま油を熱し、豚肉を炒める。色が変わり始めたら、金針菜、きくらげ、しいたけを加えて炒め合わせ、油をまわす。

 

 

6 しいたけの戻し汁と水、合わせて400ml*1を加える。沸騰したらアクを取り、しょうが、長ねぎを入れて弱火で4~5分煮る。

 

 

塩と胡椒――お好みでうすくちしょうゆで味を調えればできあがり。

 

 

 

*1 具材は4人でも十分ですので、水を増やします。

*2 中玉の冬菇で4枚ほど。

*3 しいたけの戻し汁と合わせて。

 

 

茹でたほうれん草の20倍の鉄分を含む金針菜――ちなみに、茹でた場合のほうれん草の鉄分は0.9mg/100gほどなんだとか。

楽楽堂さんのホームページには、薬膳としての金針菜の解説のほか、食べ方のヒントなども掲載されています。

 

 

そして、ベーコンを使ったがために金針赤肉湯となりそこねたのは、こちらてへぺろ