豚丼
さて、みなさまにおかれましては、いかように読まれたでしょうか。
ブタドンでしょうか、トンドンでしょうか
カタカナやひらがなで表記されるほうが多い、トンカツ、トンテキに習えば、トンドンと呼ぶほうがよさそうな気もします。しかし、北海道の友人は、
豚汁を『ぶたじる』と呼ぶ
し、みかんはこれまで、豚肉をトンニクと呼ぶかたにお会いしたことはない――とすれば、ブタドンでよいようにも思えます。
一方、牛丼は十中八九
ぎゅうどん
と呼ぶのだろうし、牛肉は
『うしにく』ではなく『ぎゅうにく』
だろうと思う。
牛の音読みは『ぎゅう』、肉は音読みで『にく』、丼は訓読みで『どん』または『どんぶり』――
豚は音読みが『とん』で訓読みが『ぶた』――
とすれば、
豚肉は『とんにく』が正しいようにも思えるし――まさに春日三球さんの気分
そんな眠れない夜に書いているのがこれだったりします
つい最近、鹿児島県垂水産の桜島優泉豚を使って、
大和煮にした豚丼を食べたばかりのような気もするけれども、今度は
青森県十和田産の珀奏豚なるブランド豚
に出会ったので、やっぱり
豚丼
にしてみようと思います。
この珀奏豚――桜島優泉豚と同様に、LWxB――(L:ランドレース種xW:大ヨークシャー種)xB:バークシャー種の三元豚なんだとか。
今回はあっさり味で。
■材料 青森県十和田産珀奏豚小間切れ*1 280g たまねぎ 1/4個(50g) 水 75ml 昆布*2 2g 清酒 75ml 砂糖 大さじ2 しょうゆ 大さじ2 ほかほかごはん どーん
水に昆布を30分浸す。たまねぎは1mmほどの薄切りにする。
豚薄切り肉は熱湯を回しかけてしゃぶしゃぶし、ぬるま湯でサッとあらって水気を切る。
20cmのフライパンにの水と昆布、酒を入れて中火にかける。沸騰しそうと思ったら昆布を取り出す。1分ほど沸騰させて煮切り、砂糖を入れて溶かし、しょうゆを加えて煮立たせる。
豚肉を広げるように並べ入れ、たまねぎを加えて火を弱め、3分ほど肉をほぐしながら煮ればできあがり。
ほかほかごはんにのせて、いただきます
*1 もちろん、お好みの豚薄切り肉で。ただし、珀奏豚丼を名乗るのはご遠慮を
*2 みかん亭は最近、お安めの真昆布の切れっ端を使っています。
さて。
珀奏豚――ラベルには
Haku so ton
と書かれています。
とすれば――
Haku so ton don
珀奏豚のどんぶりで、はくそうとんどん。