ケバブというと、ぐるぐるスピンしている

 

にんじんみたいな肉塊

 

だとか、ピタパンにお肉がたんまり詰め込まれたものが、まず目に浮かぶ。

あとは串焼きラブ

順に、ドネルケバブ、ドネルサンド、シシカバブになるらしい。

少々乱暴のような気もするけれども、

 

肉料理はだいたいケバブ

 

だと言い切ったのは件のトルコ人留学生アセアセ

日常会話には苦労しなかったものの、話が少し込み入ってくるとトルコ語が交じりだし、やがて説明が大雑把になっていった。

ま、日本語以外で何かを説明しなければならなくなったら、みかんもきっと同じグラサン

 

オリーブオイルとバターで肉と野菜、最後にトマトを加えて炒めて煮る――クミンは必須だと言っていたと思うけど、このお料理、

 

鶏肉と野菜のシチュー

 

と聞いたはず――と思って調べてみたら

 

Sebzeli Tavuklu Yahnisi(セブゼリ・タヴクル・ヤハニシ)

 

なる野菜と鶏肉のシチューがあるし、日本・トルコ協会 のトルコ料理レシピのなかにTavuklu Sebzeli Yemeği (タヴクル・セブゼリ・イェメィ)=鶏肉と野菜の煮込み なんてのもあるびっくり

 

本日のレシピ――森のケバブ=Orman Kebabı(オルマン・ケバブ)とそれの大きな違いは、

 

オリーブオイルで炒めるか、オリーブオイルとバターで炒めるか

 

のようだけれど、バターを使えばケバブで使わなければシチューか煮込み――と判断するのはたぶん、

 

大間違い

 

なのだと思うアセアセ

――言語の壁は、かくも高く、みかんの前にそびえ立つのだガーン

 

 

みかん亭流 -森のケバブ-

   このレシピのオリジナルは日本・トルコ協会 お肉と野菜の煮込み(森のケバブ) (5人分)です。

 

■材料
  鶏せせり*1 100g
  たまねぎ 1/4個(45g)
  ピーマン 小1個(30g)
  赤ピーマン*2 小1個(30g)
  にんじん 6cm(60g)
  じゃがいも 2個(130g)
  トマト 1/2個(75g)
  にんにく 1カケ
  バター 25g
  オリーブオイル 小さじ2
  小さじ1
  胡椒 少々
  イタリアンパセリ(ドライ)*3 小さじ1/2
* バジル(ドライ) 小さじ3/8(0.3g)
* チリペッパー*4 小さじ3/8(1g)
  クミンシード 小さじ3/8(1g)
  120ml

*印はお好みで。

1 鶏せせりは筋を取って2cm角ほどに切る。たまねぎは粗みじん切りに、にんにくはみじん切りに、ピーマン、にんじん、じゃがいも、トマトは2cm角ほどに切る。じゃがいもは5分ほど水に放つ。

2 鍋にオリーブオイル、バターを入れて中火にかける。バターが溶けたらたまねぎを加え、2~3分炒める。

 

 

3 ピーマンを加えて炒め合わせたら、塩、胡椒を振る。

 

 

4 肉、にんじん、にんにく、イタリアンパセリ(ドライ)*3を加えて炒め合わせる。

 

 

5 肉色が変わったら、水気を切ったじゃがいも、クミンシード、お好みでバジルやチリペッパー*4を入れ、じゃがいもの外周が透きとおるまで炒める。

 

 

6 トマトを入れて炒め、水を加える。沸騰したらアクを取って、蓋をして弱火で15分煮ればできあがり。

 

 

器に盛って、パンと一緒にいただきます

 

 

 

*1 オリジナルレシピ では『鶏肉、牛肉または羊肉』。

*2 オリジナルレシピ では使われていません。

*3 オリジナルレシピ では『みじん切りしたパセリ』。

*4 オリジナルレシピ では『一味唐辛子』。

 

 

さて、どうして”森の”――なのかは調べきれませんでしたえーん

また、牧師のケバブ(Papaz Kebabı)――なるものもあって、こちらは羊赤身肉もしくは牛赤身肉とたまねぎのグラタンと思いきや

 

カツオを使ったケバブ(Palamut Kebabı) うお座

 

なんてのもあって、こちらを牧師のケバブとするレシピもあります。

そして、魚のお肉もケバブである可能性アセアセ

 

一方、牧師のシチュー(Papaz Yahni または Papaz Yahnisi)羊肉か牛肉とたまねぎのシチューで、別名はたまねぎのシチュー(Soğan Yahnisi)と呼ばれるくらい超有名なお料理。

ですが――。

 

牧師のシチューは魚とワインのシチューが肉と酢に変わったという説 もあって、鰹を使ったPalamut Yahni(または Palamut Yahnisi)も牧師のシチューと呼ばれて………

 

ぶっちゃけ、なんだかなーと思いましたが、よくよく考えてみれば、前出のトルコ人留学生はあくまで

 

肉料理はだいたいケバブ

 

と言ったわけで、こちらは一切崩れておらず、真のままだったりしますガーン

さらによくよくよくよく考えてみれば、日本のお雑煮だって土地それぞれですし、これからシーズンを迎える

 

鍋料理だってそれぞれ

 

そう。

ケバブだーっていーろいろ、咲き乱れ・る・の