みかん亭近くのスーパーマーケットに
栗がわんさか
並んでいたのは、ちょうどみかんが体調を崩し始めた ころ
その後、見かけなくなったので、今年の栗のお仕事は諦めかけていたのですが――。
出先でスーパーマーケット巡りをしていたら
見事に発見
渋皮煮を仕込んでおられるかたが多かったので、数年ぶりに渋皮煮を仕込むことに
去年買った栗の皮剥き器
を使って鬼退治―鬼皮だけを剥くことができるか――なんて悪ノリ気分で始めたものの
渋皮にちょっと傷を入れてしまったものを増産
するハメに
結局それらはアク抜き中に割れ――通常の手順を変更して対応することになりました
みかん星王家に先祖代々伝わるレシピでは、アク抜き3回(5分+10分+10分)、蜜で煮ること2回(20分+20分)ですが、渋皮にちょっとでも傷が入ったものをブラッシング後に40分も煮ると
まず間違いなく裂ける
ことを
何故か知っているみかんと亭みかん
徐々に濃い蜜に漬ける方法に方針を転換。これならば、柔らかさは足りないものの、かろうじて避けていない栗も救済することができそうです(亭みかん談)
■材料 栗 500g 重曹 小さじ3 グラニュー糖 425g 水あめ 25g ラム酒 大さじ1~3 水 本文参照
栗の鬼皮のみ
栗の皮剥き器などで剥く*1。剥いた栗は水につけておく。 一部でも渋皮まで剥いてしまうとアク抜き中に割れるので十分注意する。
鍋に1とかぶる位の水を入れて強めの中火にかける。沸騰したら重曹小さじ1を入れて火を弱め、沸騰状態をキープしたまま5分茹でる。(アク抜き1)
栗をザルにとってから水を張ったボウルに移し、水がきれいになるまで流水にさらす。鍋を洗う。
鍋に栗とかぶる位の水を入れて強めの中火にかける。沸騰したら重曹小さじ1を入れて火を弱め、沸騰状態をキープしたまま10分茹でる。(アク抜き2)
栗をザルにとってから水を張ったボウルに移し、水がきれいになるまで流水にさらす。鍋を洗う。
4~5を繰り返す。(アク抜き3)
竹串で栗の表面をきれいにする。あまり執着すると渋皮が取れてしまうので注意する。栗が硬ければ、竹串が通るまで追加で煮る。
鍋に水700mlとグラニュー糖150gを入れて火にかける。沸騰したら水気を切った栗を入れてひと煮立ちさせ、火からおろして冷ます。(1番蜜)冷めたら栗だけを取り出す。
8の鍋にグラニュー糖150gを加えて火にかける。沸騰したら栗を戻し、ひと煮立ちさせて火からおろし、冷ます。(2番蜜)冷めたら栗だけを取り出す。
9の鍋にグラニュー糖100gを加えて火にかける。沸騰したら栗を戻し、ひと煮立ちさせて火からおろし、冷ます。(3番蜜)冷めたら栗だけを取り出す。
10の鍋にグラニュー糖25gと水あめ25g*2を加えて火にかける。沸騰したら栗を戻し、ひと煮立ちさせて火からおろす。ラム酒を加えて冷す。(4番蜜)
煮沸消毒した瓶に蜜ごと入れて保存する。
*1 いつもどおり、栗を熱湯に入れて鬼皮をふやかしてからならば、栗の皮剥き器でうまく剥けたのかも知れません
*2 辻調グループのレシピを参考にさせていだだきました。半量を水あめにするのは照りをだすためでしょうか。
辻調おいしいレシピ > 栗の渋皮煮
剥くの失敗しちゃったのって、栗ご飯に回せばよかったね
と亭みかんがボソリと漏らしたときには、すでに裂けた栗はみかんのお腹の中でした
今日、あたしたちが学ばなければいけないことは――焦ったら負けってことかもね。
ま、新しい方法を試せたからいいんじゃない
マンダリンオレンジページ――それば、みかんと亭みかんの血と汗と涙と笑いと戦いの記録。
来年は勝とうと心に決めたみかんと亭みかんは、この記事がアップされた時には夕日に向かって走り始めていることだろう
栗の渋皮煮に負けた思いは、栗の渋皮煮で果たすしかないのだ。