Pollo alla cacciatora と書くと、一瞬はなんだべって思うけれど、料理法からすれば
鶏肉のトマト煮。
正しくは鶏肉の猟師風となるのだそう。
ま、ざっくり言っちゃえば、カチャトーラと言われているお料理
鶏肉のトマト煮ならば、亭みかんによれば、みかん亭にも複数の作り方があるらしい。
ラタトゥイユにぶっこんでしまうヤツや、市販の各種トマトソースでサクっと煮込んじゃうヤツだとか、トマトケチャップとウスターソースで作っちゃうなんてパターンもある。
トマトで煮込めばたいていのものはおいしい
し、コンソメキューブを放り込んでおけばだいたい間違いなし――だ
で、猟師風ってなんなのさ。
ある日のこと、みかんがうっかり口を滑らせたのがことの始まり
亭みかん、Wikipediaのイタリア語版でPollo alla cacciatora を調べ、
とりあえず作ってみる
ことに。
Wikipediaのイタリア語版でPollo alla cacciatora の作り方はこう。()内は材料の項などからの補足。
I pezzi di pollo, cosparsi di sale e spezie, infarinati o meno, vengono inseriti in olio d'oliva.
塩胡椒した鶏肉に粉をはたきオリーブオイルで焼いて、肉だけ取り出す。
Il loro grasso sarà usato per cucinare cipolle, funghi, peperoni, ecc.
玉ねぎ、マッシュルーム、パプリカ(とにんにく)を入れて炒める。
I pomodori sono aggiunti con erbe di Provenza e vino.
トマトとプロバンスのハーブ(オレガノ・タイム・ローズマリー)、ワイン(イタリア南部では赤ワインが多く、北イタリアでは白ワイン)を加える。
Quando tutto ha iniziato a cuocere, i pezzi di pollo vengono rimessi in una casseruola per cuocere a lungo.
鶏肉を戻して長時間煮る。
で。
亭みかん、結局、経験上のアレンジを加えてつくる。
亭みかんは、
行間を読み取った
だけだと言うけれど、さて。
■材料(3~4人分) 鶏むね肉 2枚(500g) 玉ねぎ 1/2個 パプリカ(赤) 1/4個 パプリカ(黄) 1/4個 マッシュルーム 1パック*1 にんにく 3カケ A. トマト缶 1缶 A. 赤ワイン 100ml*2 A. 水 100ml*2 A. コンソメキューブ 2個 A. エルブ・ド・プロヴァンス*3 小さじ1 A. ローリエ 2~3枚 ウスターソース 大さじ1*4 トマトケチャップ 大さじ1*4 塩 少々 胡椒 少々 オリーブオイル 大さじ1
玉ねぎは1cmのくし切りに、パプリカは乱切りに、マッシュルームはスライスする。
鶏むね肉は筋を切って大きめに(四つほどに)切って、塩胡椒してオリーブオイルで焼き目がつくまで焼いて、取り出す。 アレンジではなく、亭みかん粉をはたくのを忘れました
を加えてしっかり炒める。
鶏肉を戻し、Aを加え、沸騰したらアクをとって、1時間弱火でコトコト煮る。
ウスターソース、トマトケチャップ、あるいは塩・胡椒で味を調えればできあがり。
あなた好みのカチャトーラ
*1 1パック80円の見切り品だったので一気に使いきるようです。
*2 または白ワイン200ml。
*3 プロバンスのハーブをエルブ・ド・プロヴァンスと判断した様子。
*4 塩胡椒で味を調えるよりも、ウスターソースとトマトケチャップのほうがみかんの好みだと思ったらしい。
ま、百歩譲って、粉をはたくのを忘れたことを除いたとして。
みかんには漁師風とは何かはわかりませんでした
確かに、ウスターソースとトマトケチャップが入ったほうがみかん好みでしたし、それ以外にも亭みかんが行間と言った部分も、みかん好みのアレンジ――となれば、これが
みかん亭の”Pollo alla cacciatora”
で良し
というか、まさにみかん亭の本領発揮
恐らくは、猟師風というのも、
昔から猟師たちがそうやって食べていた
という、よくある理由によるものだろうとは思うものの、残念ながら調べきれませんでした
ま、この騒動が収まったら、図書館でじっくり調べるつもり。なにせ、みかんも亭みかんも、好奇心の塊ですから
楽しみがまた、増えました。
こちらは、ありし日の松屋のカチャトーラ定食
さ、みなさん、アレンジでお料理を楽しみましょう