いわゆる"やきそば"は、アジアでは一般的に
チョウメン
などと呼ばれているらしい。中国の炒麺――チャーメンが始祖らしい。
さて、みかん。
元祖だとか本家だとかの単語が思いうかんだのだけれど、亭みかんが
骨肉の争いを感じさせるから――ヤ
と激しく反対――みかんも快く同意したものの、この場合において、始祖とするのは正しくなさそうなことは承知のうえ。同じく正しくない表現をあえてするのならば、
真祖
としたい葛藤の末の選択。
ま、外出自粛要請に従って、日がな一日、某吸血鬼系アニメを見た影響なだけで、どうでもいい話
亭みかんが作ってくれた、日本では
スパイシーやきそば
と呼ぶのがふさわしいそれは、中国で生まれ、インドやネパールなどでは
チョウメン
と呼ばれている――単にそれだけのお話だったりする
ウスターソースではなく、ケチャップなどで味付けされたりもするらしい。
幸いなことにも、日本では
世界に誇るマルちゃん焼そば
が、それこそ買い占め発生中の一時期を除けば、それこそいつでも手に入る。
とすれば、これにガラムマサラとチリパウダーを加えれば、簡単に
インド料理かネパール料理
と言ってもいいかもしれないお料理のできあがり
シェフ亭みかん、今日は
インド風です
と言って食卓に置いたけれども、つい先日食べたばかりのネパール風との違いは、みかんにはわからない
こちらはインド風と言って供されたもの
■材料 マルちゃん焼そば*1 1人前 野菜炒め用カット野菜 1/2袋(100g) 長ねぎ 8cm にんにく 大1個 ベーコン(ブロック) 40g A. ターメリック 小さじ1/8*2 A. チリパウダー 小さじ1/4*3 B. ガラムマサラ 小さじ1/2 B. マルちゃん焼そば粉末ソース 小さじ1*4 B. 塩 ひとつまみ 油 大さじ1.5*5
長ねぎは縦半分にしてから5mmの斜め切りに、にんにくは半分にして芽の部分を取ってからみじん切りにする。ベーコンは5mm厚に切り、5mmの細切りにする。
野菜炒め用カット野菜は、面倒でも1.5cm角くらいに切る。
焼そば麺は袋に3箇所ほど楊枝などで穴をあけ、600Wで1分20秒レンチンする。
フライパンに油を入れ、油に浸すように長ねぎとにんにくを置き、空いた部分にベーコンをサッとほぐして入れて中火にかける。香りが立ち始めたら混ぜ、香りがしっかりするまで炒める。
野菜を加え、火が通ったらAとBを入れてさらに香りが際立つまで炒め合わせる。Bは調味のためのものなので、麺を炒めてから加えるのが基本だと教わりましたが、ここで一緒に加えてしまいます。
レンチンした麺を水にサッとくぐらせてザルに取って水気を切らずに加えて、3分ほど炒める。
器に盛って、お好みでパクチーや目玉焼きを添えて、さぁ召しあがれ。
こちらが先日ネパール風と言って供されたもの
*1 マルちゃん焼そば は、"焼きそば"ではなく、"やきそば"でもなく、"焼そば"なので注意――東洋水産のお仕事をさせていただいたときに強調されました
*2 ターメリック好きなあなたならば小さじ1/4くらい。
*3 辛いもの好きのあなたならばマシマシに、辛いものが苦手なあなたならばヘリヘリに。
*4 付属の粉末ソースは大さじ1です。
*5 カロリーを減らすなら、ベーコンを先に炒めて取り出し、小さじ2の油でへ。個人的にはひまわり油やグレープシードオイルなど、香りが薄い油をおすすめします。
注釈にも書いたけれど、
マルちゃん焼そば は、"焼きそば"ではなく、"焼そば"
なのだとか
東洋水産のお仕事をさせていただいたときに強調されたことを思い出しました
やきそばにも歴史あり――もちろん、人の歴史。
中国四千年が生んでインドが育んだやきそば
なのだと思うと、なんか感慨深くなってしまったりする。
ま、
もどき
であってもよいではないか
どうやら、焼きそばは世界で愛されているらしい
いずれ食べ尽くしてみたいと思うけれど、いまのところ、亭みかんに作れるのは、両手の数だけあるかどうかだったりするので、それはそれで紡がれる別の歴史。