藤堂、京極陣跡案内板

藤堂高虎、京極高知陣跡案内板

 

 

 

 

関ヶ原古戦場に行きました! パート9️⃣

 

 

 

  関ヶ原古戦場サイクリング⑨藤堂高虎、京極高知陣地跡

続きです

 

藤堂和泉守高虎陣地跡

 

 

藤堂高虎は、築城の名人として有名ですね。高虎が築いた城は、高石垣上に多聞櫓を巡らして、防御力を高めています。

 

のちに江戸城、駿府城、名古屋城、大阪城などの徳川幕府の天下普請にも関わっています。

 

関ヶ原では伊予宇和島8万石の大名として、2,500人を率いて大谷隊と戦っています。

 

高虎は、元浅井家臣で浅井家滅亡後は、次々と主君を変え、転々としますが、豊臣秀長の家老となり、ようやく落ち着き、才能を発揮します。

 

その後、引き立ててくれた恩人の秀長、秀長の息子が亡くなり、高虎はショックを受けたらしく、高野山に引きこもってしまいました。

 

そのことを知った秀吉が、高虎に戻ってくるよう命じたと言われています。

 

秀吉により高虎は、大名として独立できました。

 

秀吉亡き後は、黒田長政同様、家康の天下になると確信し、急速に家康に近づき、早い段階から東軍の家康側につくことを公言しています。

 

関ヶ原で小早川とともに西軍を裏切った脇坂、朽木、赤座、小川の各大名に調略を行い、成功させています。

 

戦後も家康に対し忠犬ハチ公のように働き、外様大名ながら、家康に絶大な信頼を置かれ、伊予今治20万石の大名となりました。

 

のちに、加増され伊勢安濃津32万石の大名になり、譜代大名並みの扱いを受けるようになります。

 

藤堂、京極陣跡石碑

藤堂高虎、京極高知陣跡石碑…案内板とともに学校の敷地にありました…

 

 

京極丹後守高知陣地跡

 

 

京極高知は信濃飯田10万石の大名で詳細は不明ですが、1,000人程度を率いて藤堂隊のとなりに布陣し、大谷、平塚隊と戦いました。

 

京極高知は、京極高吉の次男です(兄は高次)。

 

京極家は、鎌倉時代の御家人、近江佐佐木氏より始まり、近江一国を支配していました。

 

室町幕府の侍所長官を務める四職の名門の家柄でしたが、戦国時代になると次第に没落し、北近江を浅井氏、南近江を分家の六角氏に支配され、家臣だった浅井氏の客人扱いで事実上家臣となり、小谷城に父の高吉や兄の高次といました。

 

戦国時代は「下剋上」の時代ですので、家臣が主君を殺したり、追放するのが当たり前のような時代でした。

 

京極家のように、没落しても殺されたり、追放されたりして滅亡せず、そのまま支配していた領地内に居続けることができたのは、珍しいケースと言えます。

 

浅井滅亡後は、信長の家臣となり、本能寺の変後は、柴田勝家の家臣となりましたが、柴田滅亡後、兄高次とともに流浪の身となりました。

 

しかし、高次、高知兄弟に転機が訪れます。妹の竜子が絶世の美女で名門京極家の出身であったこともあり、名門出身の美女好きの秀吉に側室になるよう言われます。

 

竜子は側室(松の丸殿)になる条件として兄たち(高次、高知)を取り立ててほしいと秀吉に頼んだおかげで、家臣になり、大名に復活しました。

 

竜子(松の丸殿)は、茶々(淀殿)と並ぶ秀吉のお気に入りの女性で、松の丸殿のコネもあり、高次、高知とも10万石クラスの大名になりました。

 

兄の高次の妻初は有名な浅井三姉妹の次女で高知の義姉になります。

 

京極兄弟は、没落して滅亡寸前のところを妹の竜子や浅井三姉妹の初に助けられたという感じがしますね。

 

まわりには、京極高次と高知は大した武功もなく、妹(竜子)や妻(初)のおかげで出世した腰抜け大名だと陰口を叩かれていました。

 

それでも高次、高知は陰口に負けず、関ヶ原で奮戦した結果、高次は若狭小浜8万石、高知は丹後田辺12万石の大名となりました。

 

出世の方法はどうであれ、兄とともに、大名に復活したことは確かですね。かつての室町幕府の三管、四職の名門で、江戸時代も大名で生き残ったのは、京極家だけです。

 

三管領家、四職家出身大名で江戸時代に残ったのは京極家だけと言いましたが、肥後熊本藩の細川氏、但馬村岡藩の山名氏が大名として残りましたが、いずれも分家です。

 

室町幕府の名門大名の殆どが、滅亡、没落しており、戦国時代からはじまり江戸幕府の誕生で終わる「下剋上」の時代がいかに厳しい時代だったかが、京極家の存在で良くわかります。

 

 

藤堂、京極陣地跡は、小学校の近くにあります。街道から少し離れているので分かりにくいです。

 

 

続きます🙇

 

最後まで読んでいただきありがとうございます🙇

 

 

 

 

 

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