四季は春

新緑の映ゆるに紛れて

あの人へ馳せ


目で追いかける

蝶々になって

あの人の

ついてゆきたし



夏は夜

秘と夏大きな打ち上げ花火


きれいだねって

袂を掴み

初めて出掛けた

夏祭り


火薬と汗の残り香が

艶かしいとばりをおろす

浴衣をほどいた夢の後…




あの頃は

あの頃は

傷つくことをおそれては


最後の言葉が聞こえぬように

茶化して

逃げてる弱虫だったよ



秋は静けさ

本の虫

いつも夜更けに鳴く虫のよに


悲恋に凛々

永遠と泣く


短編小説読みあさり

夜長も一興なんて嘘


段々と

月日で心の傷など癒えぬし

けど平気だって嘯いた…



冬は越冬

暖を求め翔ぶ鳥は


やっぱり誰かのぬくもり求め

あの人へと翔んで行きたい


か弱くて

傷つきやすい年月を

重ねたからこそ解ること


出逢いは異なもの

ほんとの愛は


大恋愛など

なかった相手


dramaticはノンフィクション

いい老後だわと

云えるくらいに

飽きが来る程

永く愛して…





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リクエストNo.9

蒔風の世界様

頂いたwordは、

少女はさよならを重ねて

大人になった

でしたが、

それを浮かべたら

脳裏に四季が出て来まして

こんな仕上がりになりました

蒔風様いかがでしょうか?


チュー白玉姫チュー