高校入学の前に ショッピングセンターの件で 家庭裁判所から呼び出しがあった。
家裁に着くと 調査員と 個々に面談をした。
調査員は私に 彼は今ならまだ やり直せる。 今 保護観察をつけるかどうかを考えています。 お母さんの相談相手にもなるので 保護観察をつけましょうか?
どう 思いますか? と尋ねてられた。
私は
彼の性格として 保護観察となったら 投げやりになるんじゃないかと 思います。
これが最後と 保護観察をつけない方が前を向くんじゃないかと思う。 と 答えた。
調査員
彼の性格はお母さんが1番知っているでしょうから 保護観察は無しで行きましょう。 しかし 今 きついお灸を据えておいた方がいいので 裁判の時 裁判官から 強く言います。
私
わかりました。 私は何も聞いていない事にします。
それから 1ヶ月後 裁判を受けた。
裁判官は 私ではなく 彼にかなりきつい質問などをした。 判決として 保護観察は無しとし 次はないからと 低く大きな声で 彼を見た。
裁判の帰り 裁判所の廊下が 白いつい立てで 目隠しされていた。 少年刑務所への護送の様子だった。 裁判所を出て 駐車場に向かう時 建物の 裏口から手錠をはめ 腰縄をされて 護送されて行く 男性を見た。
私と彼は無言だった。 沈黙の中 彼が 怖かった 震えが止まらなかったと 話した。
帰り着くまで 黙った ままだった。
彼が車から降りる時 すいませんでした。と頭を下げた。 私は ほっとした。
しかし それは 甘かった。
高校入学して 1ヶ月で 謹慎。
謹慎が解け 2週間後に 2度目の謹慎。
学期末には 必ず追試のお知らせがあり 呼び出し。
家出してきた友達が 毎日 集まる。
相変わらず 夜中に補導の電話。
酒を飲んで騒いで通報されて 自転車では帰せないので 迎えに来てくださいと 夜中 2時。
つまらない。 行きたくない。 そういいながらも 何とか 卒業までたどり着いた。
進路を決める時 家業を継ぐ為の専門学校を希望した。
専門学校に入学して 2年。 今年の春卒業となる。
就職先は決まった。 後は 国家試験を待つのみ。
長い 長い 反抗期だった。
中学の担任の先生。 高校の担任の先生。
塾の先生。 やんちゃだけど 優しい友達。 彼だけではなく 私も 皆に支えられて 成人の日を 迎えられた。
これからは 大人として 社会人として 彼が 努力して行くでしょう。
内心 やっと やっと やっと 肩の荷をおろせる。
親の役目 ひと段落して いいですよね。
先日の成人式の写メを彼はLINEで送ってくれました。
どの写メも 笑ってるんです。
厳つい顔ばかりだったのに 友達と笑って写ってました。
良い 成人の日になりました。