にんべん(ひと)に五と書いて「伍」

 

五人を一組とする軍隊の単位から

行列、隊列、仲間などを意味する言葉

「伍(ご・いつ)」に

ご縁恋の矢や人とのつながりを

感じとったという店主の玉井氏

 

 

千利休が“お茶”を

コミュニケーションの

ツールとして用いたように

自身もお茶を通して

今の時代に合うものを

提供したかったという。

 

 

そのルーツは幼少期にある

おばあちゃんがお団子やどら焼きなど

おやつを用意してくれたときに

必ず出てきたのが熱くて渋いお茶。

 

お茶が日常的にあり

自然に受け入れる生活を送ってきた。

 

 

「伍itsu」さんは

季節に合わせたお茶

玉露、煎茶、抹茶、和紅茶など

約20種類を用意。

 

 

メニューのなかに

見慣れないものもあり

迷っていたら

 

「どんなものがお好みですか

簡単に説明しましょうか」 

声をかけてくださった。

 

「甘みや旨味を求めるならこのあたり

香りを楽しみたいならこの2つがおすすめです」 

 

 

日本茶には香りに特化した

“香り緑茶”があり

その代表とされるのが

萎凋茶(いちょうちゃ)

 

茶葉を発酵させてつくられる

微発酵茶の1つで

摘み取った茶葉を

風通しの良い場所に置いておき

茶葉の水分を抜き

少し発酵させてから加工。

 

 

発酵により花や果実を思わせる

独特な甘い香りが生じ

茶葉の特長とされる。

 

 

いただいたお茶は

ほのかに甘く香り

まろみと新芽のような

やわらかさがあった。

 

 

一煎目よりニ煎目の方が

輪郭がしっかりし

若干の苦み・渋みが感じられる飲み心地。

 

 

三煎目の前に供された「ちまき」

 

餅粉、葛、お砂糖だけでつくられた

お団子はシンプルにおいしい。

 

 

実家で食べるちまきとはまったく別物で

「こんなちまきははじめて食べた」と言ったら

逆に興味をもっていただいたようで

しばしちまき談義。

 

 

そこから富山の水ようかん

冷たいお茶をおいしく入れる方法など

他愛もないおしゃべりが続き

つかぬ間の現実逃避。

 

 

余分な音が一切ない

静かな空間のなか

お茶と向き合う贅沢な時間に

こころが癒され

五感がクリアになったような気がした。

 

 

表参道の路地を入ったところにある

茶房(茶室?)『伍』さん

 

カウンター5席の

民家を改装した店内は

なんとも居心地のいい隠れ家。

 

 

疲れたときに立ち寄りたくなる

そんな場所がまたひとつ増えた。

 

 

 

 

伍(itsu)

 https://www.instagram.com/itsu.omotesando

港区南青山3-14-4 2F

 

 

 

 

 

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