The Childe

 

■監督 パク・フン・ジョン

キム・ソンホ

カン・テジュ

キム・ガンウ

コ・アラ

ジャング・ラエル

チェ・ジョンウ

イ・ギヨン

ホ・ジュンソク

 

 

病気の母の治療費を稼ぐために

地下格闘技でボロボロになりながら

日々を過ごすマルコ

そんなある日

“父の使い”と名乗る男が現れ

一度も会ったことのない韓国人の父が

自分を捜していると告げる。

 

自らを“友達チング”と呼び

不気味に笑う謎の男と

韓国へ向かう飛行機のなかで出会ったマルコは

彼に恐怖を感じて逃げるが

執拗な追跡がエスカレートしていき…。

 

 

自分が助かるなら子供の命なんて惜しくない

自己利益が守られるなら手段を選ばず

 

そんな貪欲な者たちの

餌食になってしまったマルコ

 

 

韓国人を父に、フィリピン 女性を母に持って生まれ

コピノ (Kopino)として生きてきたマルコを

カン・テジュが現地の青年そのままに演じています。

ハングリー精神に満ちた力強い眼差しが印象的。

 

 

 

飄々としていてつかみどころがない

謎の男を演じるキム・ソンホ

 

ちょっぴりだぶついたからだと

キレのないアクション

くっきり刻まれたえくぼに

笑顔が不気味(目が笑ってない)すぎて

貴公子というよりも

死神じゃないかと言いたくなります。

 

マルコに特別な感情を抱いているように見えるのは

自身もコピノだからなのでしょうか。

 

 

 

 

ベストがお似合いな財閥御曹司

所作が吉川晃司に見えてしょうがない

マルコの腹違いの兄?ハン役のキム・ガンウ

 

 

敵か味か

大抵の男より度胸があり、仕事もできる

弁護士ユン・ジュ役コ・アラ

 

後妻におさまったママと自分のため

マルコに財産を渡すまいと必死な

アクドJKのジャング・ラエル

 

いけ好かないところだけが

共通という個性的なキャラを

三者三様で演じています。

 

 

教育もまともに受けられない

貧困層で暮らす女性が

生活費を稼ぐ手段として

男性にからだを売り

宗教上の問題で避妊や

中絶が禁止されていることから人口が増加。

社会問題にもなっているといわれるコピノ

 

フィリピンにはコピノのほかにも

先進国の外国人との混血児が

存在しているそうですが
日本やアメリカの場合は

自国に連れて行ったり

養育費を送ったりする人(父親)が

半数近くを占めるのに対し

韓国人の場合、支援はおろか

自分の子供の存在を知らないか

否定するケースがほとんどということで

怒りとやるせない不条理なものを感じます。

 

 

 

ノワールアクションにふさわしい

激しいカーチェイス、銃撃戦、接近戦

 

あれだけバイオレンスに塗れていながら

ある意味ハッピーに描かれた

ラストシーンが俊逸。

バイオレンスでは珍しい

後味の苦さの残らない作品でした。

 

 

 

 

 

星星星キラキラ

 

 

 

 

 

 

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