tick, tick...Boom!
■監督 リン=マニュエル・ミランダ
アンドリュー・ガーフィールド
アレクサンドラ・シップ
ロビン・デ・ヘスス
ジョシュア・ヘンリー
ジュディス・ライト
タリク・トロッター
バネッサ・ハジェンズ
1990年、NY
30歳を目前にしたジョナサンは
ダイナーのウェイターとして働きながら
ミュージカル作曲家として
成功することを夢見て
オリジナルのロックミュージカルの
楽曲を書いては直しを繰り返していた。
新たな夢をみつけNYを離れようとしている
恋人のスーザンや
同じ夢を追いかけてきた仲間たちが
現実と向き合い出したことに
焦りを感じ始めたジョナサン
時間を無駄に過ごしているだけなのか
自分の夢に価値はあるのか
時間だけが流れていき・・・。
マンハッタンのイースト・ヴィレッジを舞台にした
伝説のミュージカル「RENT/レント」を
誕生させた作曲家ジョナサン・ラーソンの
自伝ミュージカルを映画化した本作。
エンドロールに現れた
ジョナサン本人を見て
忠実に役作りしている
アンドリュー・ガーフィールドの
演技力の高さを評価するべきとは思いつつも
「メインストリーム」の
クレイジーなカリスマYouTuber役と重なるのと
だぶついた二重顎
HIVに感染した親友と
自身の将来と二人の関係に悩む恋人に対する
身勝手、自己チューすぎる振る舞いに
だんだん腹だたしくなってきて・・・・・・
アーティストのネガティブあるある
満載な映画。
とはいえ
歌っているシーンの
彼の歌唱力には正直驚きました。
夢に向かって生きてきたはずなのに
30代というボーダーラインを前にして
結果が出せない焦燥感
周囲から取り残されているような孤独感
将来に対する不安感
当時の若者が抱えていた問題や
世相をうまく楽曲にしています。
ミュージカル「RENT/レント」を観たとき
いろいろな感情が絡み合った
若者たちのパッションと
音楽の迫力あるステージに圧倒されましたが
この作品を観てから観に行ってたら
もっと深く理解できていたかもしれません。
「RENT/レント」の
成功を知ることなく
35歳の若さで逝ってしまったジョナサン
彼の独創的な才能に
時代が追いついていなかったのが残念。
スーザン役のアレクサンドラ・シップと
舞台女優バネッサ・ハジェンズの
デュエットがすごくよかったです。