スペイン語で「壁に囲まれた街」を意味する
イントラムロス。
16世紀にスペイン人たちによって建てられた
フィリピンの首都マニラの最古地区で
スペイン人初代総督が
フィリピン統治の本拠地とした城塞跡のこと。
当時はスペイン政庁や総督公邸が置かれ
中国からの海賊の襲撃を防ぐために周囲に
高い壁が築かれたそうです。
かつてはマニラ湾を中心に
貿易都市としても発展しましたが
第2次世界大戦で破壊。
唯一、サン・オウガスチン教会が
建設されたままの姿で残っています。
石造りの街並みは独特の雰囲気を漂わせ
今では観光スポットに。
サンチャゴ要塞
マニラ湾の景色を一望できる
イントラムロスの北西の端にあり
マニラの重要な防衛の拠点としての
役割を果たしてきました。
元々海賊を防ぐために造られていた
木造の砦をスペイン人が城塞化し
アメリカ統治時代や
日本軍が占領していた時代には
軍司令部としても使用。
第二次世界大戦では多くの捕虜が
地下牢や水牢で殺害された
悲しい歴史を持っています
スペインからの独立を訴えた
国民的英雄、ホセ リサールが
処刑までの2ヵ月間投獄された地でもあり
一角にリサール記念館を建設。
医師であり、画家、作家、学者として
非凡な才能を発揮した彼にちなみ
記念館には著書、芸術作品、衣服
年表等が展示され
一見の価値があります
2足の草鞋どころか
多方面での才能を持ち
スーパーヒーローだったことが伺え
若くして処刑されなければならなかったことが
なんだか悔やまれます
Memorare Manila 1945 Monument
マニラ市街戦における非戦闘員の犠牲者を
追悼する碑として50周年を期に
フィリピンの彫刻家により制作されたもの。
マニラ大聖堂（Manila Cathedral）
スペインに統治されている時代に建造され
世界遺産にも認定されている
歴史ある教会。
砲撃、火災、地震などを繰り返し
第二次世界大戦中に破壊された後
1958年に再建されました。
ネオロマネスク様式のファサードが印象的。
正面のブロンズ パネルには
この教会にまつわる歴史が描かれているそうです。
大聖堂のドーム内には
美しいステンドグラスや彫刻、祭壇画が飾られ
見ごたえがあります
なかでも一番のメインは
東洋最大級といわれる
4,500本のパイプオルガン
事前のリサーチ不足で
見損ないましたが・・・
行かれる方は見逃さないように
お気をつけくださいね
この日はお日柄がよかったのか
あちこちで結婚式が行われていました
散策の途中で偶然見つけた
カーサマニラ博物館（Casa Manila）
この日はラッキーなことに
入場料無料だったので
立ち寄ってみました。
19世紀のスペイン統治下に
コロニアル様式で建造された
上流階級のお邸を博物館として公開しています。
ラッフルズにも通じる
ヨーロッパの風情があり
こういう空間好き
建物内（敷地内
）には
カフェやレストランも設置されています。
館内にはアンティークな家具などが配され
その時代の生活文化を
垣間見ることができ
テンションも上りつつ・・・
館内にはカーペットが敷かれていて
うっかり一歩でも踏み出すと
すぐに警備のお兄さんに注意されるので
お気をつけください
素人目にも高価な家具や骨董品が並び
（チェストとかめっちゃカワイイ
）
贅を尽くした生活ぶりが
イメージできます。
White Knight Hotel
カーサマニラに隣接した
レトロモダンなホテル。
温かみがあり
万平や金谷ホテルをこじんまりさせたような
クラッシック感がGoo
こんなホテルにお泊りしたら
異国情緒にどっぷり浸れそう
サン・オウガスチン教会のすぐ近くにあるスタバ
景観に合わせた店構えになっています。
イントラムロスには
城壁沿いにもう1店舗あり
そちらの方がより
スペイン統治時代を味わえるかもしれません。
ここまでで15,000歩
それにしてもよく歩いたなぁ～
