昨夜自宅へ戻った姫父に再会してきました


何も語らず…

冷たくなった体


だけど

あんなに苦しそうに荒い呼吸をしていた姫父でしたが


今は本当に穏やかな顔で

まるで眠っているのかな?と感じような

本当に穏やかな表情でした


毎週日曜日に実家にいくと…

今のソファーに横になり眠っていた姫父


姫ちゃんと彦に

おぉ~よく来たなぁ

いらっしゃい、と

笑顔を見せてくれました


その時の寝顔のような…


また彦ちゃんいらっしゃい、と

声をかけてくれるそうな

そんな気持ちになります



姫父は姫ちゃんと彦が面会した一時間程後に息をひきとり


三女さんから連絡をうけて直ぐに病院に向かおうかと思ったのですが…


姫母を叔父が迎えに行っているので遠慮してほしい、と言われ


昨日も姫母が夕方来るので

姫ちゃんと彦は来るのは夜にして欲しいと言われました


もう…姫母は

姫ちゃんや彦とは会いたくないようです


姫母の精神状態はかなり悪いらしく

三女さんと姫母の弟にしか心を開かず

それ以外の人とは会いたくないとのこと



姫父が亡くなって…

こんな時くらい家族でと彦は思うのですが

それすら出来ぬほど心が壊れてしまっているようですね




夜になって…

姫実家へ向かうのは

彦は正直怖かったです



姫父が亡くなった夜


姫ちゃんとたくさんたくさん

姫父との思いで話をしました



姫母が居るときは…家の事は殆どやらず

本当にワガママ三昧のどうしようもない人


それでも…外へ出れば

町内会や神社役員

趣味のカメラクラブの活動や

趣味の野菜作りも楽しみ


どんな事も頼まれればいやな顔一つせず

何事にも一生懸命取り組んだ人でした


自分が学び得た知識や技術は

誰に対しても出し惜しみすることなく与え


仏の○さんと言われるような

たくさんの人に愛された人でした



彦が姫ちゃんの家に遊びに行くようになった時も

笑顔で受け入れてくれて


最初姫母に嫌われ受け入れてもらえなかった彦を可愛がってくれました



姫母が重い鬱でダウンして施設に入り

姫父の独り暮らしが始まり


甘いものが本当に大好きで

いつも糖尿病に悪い!と医者に叱られてもめげることなく隠れて?お菓子を食べ続け


自分が食べたくて買った楽しみのお菓子でも


姫と彦ちゃんにも食べさせてあげたくてな~と

いつも半分残してくれていました



そんな優しさをもった姫父さん



ワガママで振り回されて

もう会いたくない!と何度も何度も思ったけれど…

憎みきれなかったんです



語りながら…思い出して



あぁ…こんなにも他人の彦に

姫父さんは愛情を注いでくれたんだなぁ


彦は姫父さんが大好きだったんだなぁと


涙が…

自然にポロリ

ポロリと溢れて

止まらなくなりました



あの姫父さんの笑顔と

いらっしゃいの言葉を

もう聞くことは出来ないんだ…


そう思うと寂しくが胸の奥から込み上げてきました



昨夜

姫実家へ行くのが怖かった



もう…

姫父と会話をすることができない

その現実と向き合うのが怖かったです




姫実家へ行き


布団に横になった姫父さんと対面し



穏やかな表情で眠っている姫父さんの顔をみて


悲しみや自分の感情よりも…



お疲れ様でした


あの辛い思いをもう…しなくていいんですね



本当に

本当に

お疲れ様でした


その言葉が溢れてきました




それから

姫父さんを看取ってくれた三女さんとゆっくり話をして


体の調子が悪いとの事なので

姫ちゃんと体のメンテナンスをさせてもらいました



体がゆるみ

呼吸が穏やかに深くなってくると…

だんだんと心の「本音」の部分が溢れてきます



姫父から

大好きだったインコを奪ってしまったことを

三女さんは何度も何度も後悔と

ごめんなさいの言葉を言っていました



姫父が個室から一度回復して意識を戻した時

姫母と姫ちゃんとインコの事を気にかけて

何度も何度もインコはどうしてる?と言っていたそうです



よかれ…と思った事が

そうはならず



三女さんも人間

自分の仕事や暮らしもあり

その中で遠く離れた父の事をあれこれとして


本人も一人でゆとりもなく

心がいっぱいいっぱいだったのでしょう



普段どんな時も私は大丈夫!と胸を張っていた三女さんが泣き崩れていました




三女さんが胸の内をさらけ出せる時間



これもまた…姫父さんのプレゼントだったのかな?と彦は感じます



今日は姫父さんのお通夜

姫ちゃんと一緒に行ってきます