姫ちゃんに転院拒否の事を話したところ…

絶句


…だよね

俺も一瞬頭が真っ白になったもの
その次に出てきたのが「怒りの感情」

確実!と思っていた事が覆されると
悲しみよりも怒りが出てくるんだなぁ~と感じた

やはり…その矛先は、担当医

まあ…そこで二人
あれやこれや話してみた所で
感情の発散にはなっても現実は変わらない


さて…これを「ピンチ」と捉えるか
「チャンス」と捉えるか?

今までの自分の人生を振り返ると…
ほぼ確定事項が覆る事には
かなりの確率で
「新しい」発見や流れがやってくる

今回も…それか??

二人でまた、新しい方向性を探し話し合う
とりあえずその日はここまで

帰ってから…医療関係の友人に
旭川近郊のリハビリ病院の情報集めをする

やはり…何処も一長一短
あとは姫ちゃん次第かな?


次の日、病院へ面会に来ると
以外な進展が起こる

看護師さんから…姫ちゃんは担当医より
「外泊の許可」が出ていますよ♪と

ん??
急性期の病院で外泊?
少しでも様態が安定したら…
直ぐに病院から転院させられるのが
救急病院なのに?

担当医の話では…
それだけ姫ちゃんの状態が安定したとの事


そして…当の姫ちゃんは
これまた違う人からの言葉で
「やる気スイッチ」が入った様子

担当の理学療法士さんから

姫ちゃんは…左手も左足も
入院前の状態に近いくらい回復していると思います

言語についても
多少不具合はあると思いますが
家に帰って、ご家族と「大きな声で」
会話をする事で回復していくと思います

今声がうまく出ないのは
病室で遠慮して声を出すことを
躊躇っているからでしょう

右手と右足は
前回の左脳皮革出血の後遺症によるもので
転院されても…
リハビリを行う事は出来ません

それよりも家に帰り
日常動作で右手を意識的に使い
回復させていく事が大切だと思います

「出来ない事に」して使わなければ
筋肉は固まり
どんどん使えなくなります、と

このお話しに…姫ちゃんは
前回退院後の自分を振り返ったようです

料理も日常生活も
出来ない!出来ない!と
やろうとしなかった姫ちゃん

ただただ以前の自分と今の自分の違いに
うちひしがれ悲しんでいた3ヶ月でした


そこで彦が話した事

人は…いつどうなるか解らない
まして、お母さんは高齢で
軽度とはいえ脳梗塞を患った身

そのお母さんの身に何かがあれば
料理を手取り教えてくれる人は居なくなる


そうだよね…
お母さんが料理をやってみようと声をかけてくれても
私は、今日は出来ないと
何度も拒否して…やらなかった

私は…「甘えていたんだよ」

そう自分に気づいた姫ちゃん

姫ちゃんの「目」が変わったように
彦には見えた気がした


いつも前向きで元気
そして「完璧主義」だった姫ちゃん

その完璧主義が今回はマイナスに働いてしまった

変化の時なんだな…
姫ちゃんも彦も
お互いに


まず今出来る事は
土日はリハビリの時間が少なくなるので
土日と一泊家に帰り
どれくらい動けるか動作の確認

火曜日にソーシャルワーカーさんとの面談で
転院にするか?
退院にするか?決めたいと思う

彦が転院を考えていた理由は…
姫ちゃんの体の機能回復のリハビリよりも
リハビリスタッフさんとの関わりの中で

「次の目標」を見つけて貰いたいと思ったから

一昨日までの姫ちゃんのメンタル状態では
きっと…家に帰っても
私は何もできない!できない!と
引きこもり鬱になるように感じたから


姫ちゃんに「やる気」のスイッチが入り
出血も安定したなら
無理に転院をする必要も無い

思うように行かないことは…
いろいろな感情を引きずりだされる反面

一方通行になりつつある
自分の習慣や価値観を壊し
視野を広げてくれるのだと感じました

これが…ある意味「チャンス?」だったのかもしれないね?(笑)