前回アップしたカフェニルス に伺う前、姉と「富弘美術館 」を訪問していました☆
富弘美術館は、群馬県みどり市にある草木湖のほとりに建てられた美術館で、群馬県勢多郡東村(現在のみどり市)出身の詩人・画家である星野富弘さんの作品が展示されています
富弘美術館には、1991年のオープン後に伺ったことがありましたが、2005年に建て直されて以降、訪問したことがなかったので、ドライブがてらに訪問いたしましたo(^-^)o
桐生市街から日光へと通じる国道122号を、草木湖へ向かって車を走らせます
緑の中を、快適ドライブ~
と思っていたら、何だか車の下から妙な音が
ハンドルから感じるタイヤと路面の状況も普段と違っていて
路面状況が悪いのかな?もしかしてタイヤがパンクしてたりして?と不安になり。。。
「なんか音がするよね!?」
と助手席の姉に確認すると
「うん、なんだろね。」
と姉も音に気付いている様子
不安になりながらもllそのまま運転をしていると、しばらくして音がやみました
車の故障じゃなかったのかな。。。もしかして心霊現象だったりして。。。><
と不安になっていると、姉曰く
「○○ちゃん、もしかして、もしもしかめよ、の歌だったかも!
最後のあたりが、『どうしてそんなにノロいのか~』っていう音程に聞こえたよ。」
とのこと
姉が事の真相をスマホで調べた結果、道路を走ると音が鳴る仕組みになっているメロディーライン というもので、群馬には11か所メロディラインがあるそうです☆
国道122号から聞こえた音は、ウサギとカメの歌
心霊現象じゃなくて良かった~~(笑)
ちなみに何故うさぎとかめかというと、ウサギとカメの童謡は、みどり市出身の作詞家石原和三郎氏が作詞したことから、この地のメロディーラインに選曲されたとのことです
姉、見事正解☆
こんな道があるんだ~面白いねーと盛り上がりつつ、前置きが長くなりましたが本題の富弘美術館に到着ですo(^-^)o
こちらの建物は、2005年に美術館を新築するにあたり、コンペを行い建築されたものとのことで
2006年度の日本建築学会賞の作品賞を受賞したそうです☆
1階建ての平たいモダンな建物
この外観からは想像ができませんが、館内は大小様々な大きさの円形の部屋で構成されています
柱は一本もないのだそうです☆
さて、窓口にて、チケットを購入
入館料は大人500円ですが、JAFの会員証を見せると、5名まで100円引きになって400円です(*^o^*)
(上の写真は美術館のパンフレットと入場券です)
詩人であり画家である星野富弘さん
各地で詩画展が開催されたり、メディアで取り上げられたりしているので、ご存知の方もいらっしゃることと思います
星野富弘氏は、群馬大学卒業後に中学教師となりましたが、体操部の指導中に行った体操の模範演技で頭から落下して首の骨を折る重傷を負い、手足の自由を完全に失いました
まだ24歳の若さです
機械体操の選手として大会にも出場していたほどのスポーツマン
イケメンで女学生にモテモテだったとの友人談もあり
順風満帆だった人生から、首から下の自由を一切失った、寝たきりの闘病生活を送らざるをえなくなったのですから、どれほどの絶望感を味わったことでしょう・・・
母親の献身的な介護等に支えられ、事故から2年後、入院中に、わずかに動く頭部を動かし、口に筆をくわえて文字や絵を描き始めます
最初は1文字を書くのも1日がかりだったそうです
美術館内は写真撮影禁止
著作権の関係で具体的な詩や花の絵は載せられませんが
心に訴えかける優しくて力強い文字により紡ぎ出される真摯な言葉の数々
繊細で透明感あふれる美しい花の描写
絵や詩を書くことは、自分が生きていることの証、だったのでしょう
口に筆をくわえて描いたとは信じられない作品に、ただただ感動です
鑑賞後は、美術館に併設されたカフェへ。。。
草木湖畔を望む、ガラス張りの眺望の良いカフェ☆
メニューは、各種ドリンクに、自家製パンやスイーツ
食べログ情報によると、シフォンケーキが美味しいとのことだったので、シフォンケーキセットをオーダー
甘さ控えめ、ふわふわの軽いシフォンケーキに
冷たくてコクのある生クリームが美味しい~~
あっという間に食べてしまいました☆
この後、カフェニルスでランチを頂く予定だったので、食べ過ぎてはいけないとケーキは姉と半分個したのですが
一人1個でも全然大丈夫だったな~と思いました(*^o^*)
帰りがけに、ミュージアムショップでこちらを購入しました↓
何かと重宝する一筆箋&封筒
そして絵はがきが5枚セットになったシリーズの中から、「生かされて」と「母」
中身を1枚1枚ご紹介したいのはやまやまですが、無断転載禁止なのでパッケージだけのご紹介にとどめまして、中身については詩画集のサイトをリンクしておきますね(→生かされて 、母 )
この「母」シリーズの中にも入っている、ぺんぺん草という作品が特に好きです
今でも、この作品を見ると涙が・・・(ノ_・。)
富弘美術館を後にして、周囲を少し散策
美術館の周囲は、草木湖を望む散策路が整備されています☆
この道の奥にある建物は、地元の野菜や工芸品を扱う物産店
生産者の氏名が表示された美味しそうで新鮮なお野菜が、とっても安くてびっくり☆
一瞬買おうかどうしようか迷いましたが、東京へ戻る際、両親が育てた野菜たちを持って帰る予定でしたので、見るだけ~にしておきました(*^o^*)
今年に入ってから、原因が分からない体調不良が続き、入退院を繰り返している姉
原因が分かればきっと治療法もあるのでしょうけれど、原因がわからないので入院をしても科を転々とされ検査を繰り返すばかり。。。
症状は良くなったり悪くなったり・・・・・
一進一退を繰り返す中、どんどんやせて、気力が衰えてきているのが見て取れたので
お節介かもしれないけれど、少しでも元気になってもらえたら。。。
と半ば無理矢理、富弘美術館&カフェランチへ連れ出したのですが
「元気なときに来た時とは受ける印象が全然違うね。すごく共感できる詩があって。
つらくなったときにはこれを見るよ。来てよかった」
とポストカードや画集を購入していたので、ほっと安心しましたo(^-^)o
元気で健康なときもあればそうでないときもある
幸せなときもあれば辛く苦しいときも。。。
絶望の淵から生を見つめ、花の中に生を見出し、一筆一筆、魂を込めて描かれた作品たち
そのときどきの思いを背景に、見る人それぞれに違った感動を与えてくれる素晴らしい美術館と思います
かつて、群馬経済研究所が行った調査で、「他の人にもすすめたい観光地No.1」になったというのも頷けます
美術館だけでなく、最寄駅の神戸(といっても徒歩だと駅から60分かかるそうです)を走るわたらせ渓谷鉄道も風情があり、鉄っちゃんでない方にも魅力的と思います
もし桐生~みどり市近辺にいらっしゃる機会がありましたら、すこ~し足を伸ばして富弘美術館に立ち寄ってみられてはいかがでしょうかo(^-^)o
涙腺の弱い方はハンカチをお忘れなく☆
そして車で行かれる方は、国道122号のメロディラインもお楽しみくださいね