こんばんは☆
先日、村上春樹さんの長編小説「1Q84」を読みました。
1Q84の第1巻が出版されたのは2009年なので、出版されてからだいぶたっての購読です。
村上春樹さんは私の好きな作家の一人で、長編小説だけをとってみれば、風の歌を聴けから今回の1Q84に至るまで、全て読んでいます。
1Q84が出版されたとき、買おうかな~と思いつつ、私の場合、本は読みたいときに一気に読む(=読みかけの本は続巻も含めて持ち歩く)タイプなので
お仕事の書類等でただでさえ重い荷物に、分厚いハードカバーを3巻(発売当初は2巻でしたね)持つのは大変であるという理由と、今読まなくても、いつか読むことは決まっているという理由から、ずっと買っていませんでした。
今年4月に文庫版が出版されたのを知りつつも、まだ買っていなかったのですが
先日、午前は房総、午後は横浜でお仕事という日があり、
電車での移動時間もさることながら、横浜でのお仕事は待ち時間が相当長いことが予想されたので
一気に文庫版6冊、朝の東京駅で購入しましたo(^-^)o
![Hime's Diary](https://stat.ameba.jp/user_images/20120723/21/hime-tmk/eb/ef/j/t02200165_0640048012095110310.jpg?caw=800)
文庫とはいえ、6冊揃うと重かった~
今回のブログ、こんな感じでちょっと退屈かも知れません。
もしよろしかったらお付き合い下さいね☆
ということで、1Q84
出版されてから、書評もなにも見ず、まっさらな状態で臨んだので、どんな内容かは見当もつきませんでした。
見当がつかないばかりか、本を買うまで「1Q84」を「IQ84」と勘違いしており、
知能指数84って・・・??と思っていたくらいです。。。
(でもこう思っていたのはきっと私だけじゃないはず!)
読み始めてすぐ、ヤナーチェクのシンフォニエッタが登場したことに、まずびっくり☆
こんなマニアックな曲がとりあげられるなんて!!
村上春樹さんの小説では、音楽が象徴的に用いられることがあります。
ノルウェイの森は、誰もが知っているビートルズの名曲でした。
しかし、ヤナーチェクのシンフォニエッタ☆
ヤナーチェクは、スメタナ、ドヴォルザークと並ぶチェコの三大作曲家の一人ですが、日本ではクラシックファンを除き、あまり知られていません。
村上春樹さんも、シンフォニエッタの冒頭部分を聴いて、ヤナーチェクのシンフォニエッタであると分かる人は「とても少ない」と「ほとんどいない」の中間くらいではないかと書いています。
クラシックが好きで、学生時代、学生オケに所属していた私にはまったくマニアックな曲ではありませんが。。。
本を読みながら、頭の中では、シンフォニエッタ冒頭のファンファーレがぐるぐるまわります
そして、青豆、天吾という二人の人物視点で交互に語られる物語にひきこまれ、この日の移動時間、待ち時間で二巻読破。
夕方職場に戻り、お仕事を終えたその夜、既読の2巻プラス未読の4巻を携えて、自宅に戻ったのでした☆
そして、自宅に戻ってから私が棚からゴソゴソと取り出したのは・・・
ヤナーチェクのシンフォニエッタのCDです
私の家にあるのは、この二枚↓
クラウディオ・アバド指揮/ロンドン交響楽団版と、ネーメ・ヤルヴィ指揮/バンベルグ交響楽団版です。
セル版でもクーベリック版でもありません。
マニアック感が否めませんね(笑)
学生のとき、カップリング曲との関係で、これらを買ったような記憶があります。
シンフォニエッタのCDを取り出したのは、シンフォニエッタを聞きながら1Q84を読んだら、小説の世界を堪能できるのではないかな~と思ったからですo(^-^)o
ということで、CDをかけ、ソファーにもたれて、1Q84の続きを読みました☆
シンフォニエッタを聴くのは久しぶり
アバドは洗練されたクールな演奏、対してヤルヴィはこの曲の民俗音楽的なところを強調するような演奏です。
同じ曲でも奏者によって本当に違いますね。
シンフォニエッタを聴きながら1Q84を読んで感じたのは、
シンフォニエッタはこの小説のモチーフになるべくして作曲されたのではないかと思うほど、音楽と小説の奏でる世界観があまりにもマッチしているなぁと。
青豆が、シンフォニエッタを聴きながら、1984年の世界から1Q84年の世界へと引き込まれたように
私もまた、シンフォニエッタを聴きながら、2012年の世界から1Q84年の世界へと誘われたのでした☆
そうして、翌日が土曜日だったこともあり、夜更かしをしながら残り4巻もあっという間に読んでしまいました。
青豆と天吾、二人の視点で交互に語られる物語
村上春樹さんのインタビューによると、「バッハの平均律クラヴィーア曲集のフォーマットに則って、長調と短調、青豆と天吾の話を交互に書こう」としたのだそうです。
なるほど、だから1巻と2巻は、24章ずつ、計48章で構成されているのですね。
この構成、成功しているなぁと思いました。
さて、これから読まれる方もいらっしゃるかと思いますので、ネタバレにならないよう、抽象的な感想をば。。。
1Q84は、宗教団体であったり、暴力であったり、村上春樹さんのこれまでの地道な取材活動等によって得られた様々なものが重要な要素として登場する小説ではありますが、私にとっては一言でいえば村上ワールドで彩られた純愛小説、それもとびっきりの純愛小説でした。
青豆と天吾、二人の物語が重なるのはいつなんだろう?二人は結ばれるのだろうか?と気になって。
読んだ後で、クチコミとか他の人の感想を読んでみたら、1Q84は賛否両論なのですね。
表現で、うむむ?と思うところはあるかもですが(特に女性だと)、私は面白かったです。
そして、シンフォニエッタは、1Q84で取り上げられてから、CDがすごく売れて、youtubeなどにもかなりアップされたようです。
どんな曲か興味のある方はお聞きになってみてくださいね。
シンフォニエッタをお聞きになって、ちょっとでも琴線に触れた方は、きっと、1Q84を読んでも後悔はしないと思います。
いえ、保証はできませんが・・・(笑)
ということで、私にしては珍しく食べ物の出てこないブログでございました☆
小説の話なんだか音楽の話なんだか、脈絡のないブログに最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました
今週末も暑いようです。熱中症にお気を付けて、よい週末をお過ごしくださいねo(^-^)o