やわらかい風を少し汗ばんだ肌に感じるとき、
少しずつ庭にも初秋の光景が目に留まる。
その一つにザクロの実があって、
初夏の頃にはたしか赤いタコウインナーのような花を咲かせていて。
そして落下して、
二つ三つ地面に転がっていて。
今見つけたのは果実が一つ(写真)。
殺風景な庭にも赤褐色のザクロの実。
秋が深まり果肉が熟れてくると、
裂けて食べ頃に。
子どもの頃、
顆粒といわれるものより少し大粒の、
齧(かじ)れば甘酸っぱい果肉と果汁がほんの少し。
それでもそれを吸うことが嬉しかった。
今は花を楽しむだけだけど。
by 啐啄(そったく)童子
穏やかな日差しに照らされて
いまを大切に今日も生きるマルクワークス山越