私がリアルかかしを初めて見たのはたしか、
四国山中を縦断していたときのこと。
国道といえどもあまり人気のない過疎の集落で、
ポツンと散見する民家の軒下にかかしの集団。
へのへのもへじの田んぼの案山子(かかし)ではなく、
近所のご婦人が縁側に集まったようなまるで座談会に見えるかかし。
あれから各地で目撃したのはこうした、
道端や田んぼのリアルかかしと呼ばれる手作り人形。
先日も伊予市上灘から中山へと通ずる、
つづら折りの峠道で見かけた光景(写真)。
今年の干支に因(ちな)んだ虎の作り物まで(写真)。
たまに通る人の気持ちを和らげるためか。
民家が途切れるところにリアルという紛(まが)い物ありて。
by 啐啄(そったく)童子
穏やかな日差しに照らされて
いま
を大切に今日も生きる
マルクワークス山越