一雨ごとに秋は始まり、

一雨ごとに夏はその勢いを減らしていくような。

 

今年の残暑は短かいまま終わりそうな気がして。

 

そんな季節の移り変わりを象徴するかのごとく、

コンビニ店では元気よく「おでん始めました」の幟がはためいている。


朝夕涼しくなったとはいえ、

20℃半ばではまだほしいとは思わない。

 

20℃を下回ればいよいよおでんの出番。


夕暮れが早くなれば、

少しばかり買ってみたくなる。

 

厚揚げ・こんにゃく・ゆで玉子。

 

この三つがあればいい。

 

この秋はまだ食べていないが、

そろそろ肌寒くなればほしくなる。

 

ぞろぞろとおでん鍋の前で行列ができそうな、

そんな光景が目に浮かぶ。

 

おでんの幟が揺れる度に、

つい買いたくなる秋の夕まぐれ。

 

 

     by 啐啄(そったく)童子

 

 

もみじ は文化・スポーツサッカーボール の季節

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