今から8年前…

わたしは夫に

5年間の自由時間の許可を得て故郷の大分県に帰った。
目的は姉の肝臓のドナーになるためだった。
後々
自分自身に
ドナーが必要な肝臓になるとは

少しも考えていなかった。


姉のドナーになるため故郷に帰ってきたが…


このころからだんだん

父の奇行が始まった…



穏やかでやさしい父だった…


しかし


小さい時から体の弱かった姉と

わたしとの

接し方は


かなり違っていた。


中学生の時、

たいそうな大雨が降った時である。


その日、

姉は父に電話をかけ

車で迎えにきてもらった。


部活を終えたわたしも

電話をし迎えを期待した。


しかし、父は

迎えに来なかった。


わたしは大雨の中、カッパを着て自転車で帰った。


この事は後々

かなり長く引きずった。


その時から父を頼るのはやめた。


きっと父の中では体の弱かった姉は守らなければならない!


いつも元気なわたしはなんとかするだろう!


位しか思っていなかったと思う。


実際、わたしは小さい頃から逞しかった。


5歳離れた弟がいじめられると

やりかえしていた。


弟曰く

かおるちゃんがいじめるから

僕がいじめられるんだー

とも言ってたが …


逞しかったのは間違いない!


親にはわたしの逞しいイメージがあるから

自分でなんとかするだろうと

ずっと

思われていた。


だから

わたしは逞しくなければならない。


それからは

父に迎えは2度と頼まなくなった。


雨の日も風の日も

一人で逞しく

帰った。


しかし

母は迎えにいかなかった父を

とことんせめていた。ニヤリ



その父が認知症になった。


始めは車の運転がおかしくなった。

外出して帰り道がわからなくなってきたのである。


父の認知症は

レビー小体型認知症!

これは少し厄介な認知症である。


わたしは、

姉のサポートより

父の世話をする方が

メインになってきた。



認知症について

認知症の種類別



特徴

アルツハイマー型認知症(1番多い認知症)

もの忘れ

見当識障害


血管性認知症

感情をコントロールできない、

 手足のしびれ


レビー小体型認知症

幻視、妄想、うつ症状幻視、妄想、パーキンソン症状


前頭側頭型認知症

身だしなみに無頓着、 同じ言動や行動を繰り返す人格が変わる、自発性低下


つづく