更新が最近遅れててすみません。


ここから超重要な場面に入ってくるので、


案を練りまくってました。


それでは、お楽しみください。


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「・・・なんなのよ・・・。」


お母さんとるぅちゃんはさっきからずっと話してる。


なんなの?異常でもあったの・・・?


バフッ


思わず枕に八つ当たりする。


バフ バフバフ・・・。


「・・・。」


もう、泣きたくなってくる。


いやだ。いやだ・・・。


「・・・もういいもんっ・・・。」


私はもう、じっとしていられなかった。


行ってはいけない。


そう分かっているのに、


どうしても行かないわけには行かなかった。


カラダがいうことを聞かなかった。


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~廊下~


廊下はつぅーんと冷たい匂いがして、怪しい感じだった。


ごくん・・・。


私はつばを飲み、覚悟を決めて、


そろそろ廊下を進んでいった。


「ん・・・。」


私の病室から少し進んだ曲がり角を曲がったところで


お母さんとるぅちゃんは喋っていた。


かすかに聞こえる声を聞き取ろうと


必死に聞き耳を立てていた。




るぅ『うん・・・。そうなの・・・。』


母『そんなに重いの?』


るぅ『えぇ・・・。私もはじめて見たわ。』


母『本人に言うべきなのかしら?』


るぅ『記憶がなくなる病気は、

  あまり言う人いないけど・・・どうするの?

  私たち看護士がいえるのはここまでだけど。』



ぺた・・・。


うそ?


私が?



記 憶 が な く な る 病 気



嫌だ・・・。


誰か嘘って言って・・・?


皆忘れてしまうの?


お母さんも?


お父さんも?


美依も?


・・・森崎君も・・・?


私はボーっとしながらのそのそと病室に戻った。


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~病室~


私はあれから、森崎君の事ばかり考えていた。


森崎君はどう思うんだろう。


森崎君は受け止めてくれるのだろうか。


きっと、森崎君は優しい人だから、


責任を感じて、全力で支えるんだろう。


・・・自分を犠牲にしてまで。


・・・自分が壊れるまで。


そんなのは嫌だ。


それを避けるにはどうしたらいいのだろう。


それを避けるには・・・―――――――――。


コンコン・・・。


「・・・あ、はい!」


ノックがあって、慌てて身なりを整える。


『遅くなって、ごめんね。』


お母さんだ。


ごめんね。という感情と、戸惑いの感情が混ざったような、


どうにも出来ない。という感じの表情。


お母さんは、真実を言ってくれるのだろうか。


それとも、隠すのだろうか。


真実を知っていると、いわれない以上に苦しい物は無いだろう。


こんな事を考えているとお母さんが言った。


『えっと・・・。』


戸惑うお母さん。私はなんと言えばいいのだろう。


「どうしたの・・・?何かあった?」


・・・ばかじゃね?自分。


もっと真実を言いづらい環境を作ってどうすんだよッ!


すると、お母さんは一番いって欲しくなかったことをいった。


『ま・・・まさかねぇ・・・。

何にもなかったに決まってるじゃない!

心配性ねぇ!もう・・・まったく・・・。』


ショックだった。予想はしてたけど、悲しかった。


そして、自分に言い聞かせた。


これは自分のため。これは自分のことを思って・・・と。


それでも疑ってしまう自分がいた。


それは、もう自分では抑えられない。


コントロールできないもの・・・になった。


「じゃあ・・・じゃあどうして、こんなに時間がかかったの?」


私の気持ちはもう


コ ン ト ロ ー ル で き な い 物 に な っ た 。


もう、どうにもできない。


どうすることもできない。


疑う事しか出来ない。


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