更新が最近遅れててすみません。
ここから超重要な場面に入ってくるので、
案を練りまくってました。
それでは、お楽しみください。
======================
「・・・なんなのよ・・・。」
お母さんとるぅちゃんはさっきからずっと話してる。
なんなの?異常でもあったの・・・?
バフッ
思わず枕に八つ当たりする。
バフ バフバフ・・・。
「・・・。」
もう、泣きたくなってくる。
いやだ。いやだ・・・。
「・・・もういいもんっ・・・。」
私はもう、じっとしていられなかった。
行ってはいけない。
そう分かっているのに、
どうしても行かないわけには行かなかった。
カラダがいうことを聞かなかった。
======================
~廊下~
廊下はつぅーんと冷たい匂いがして、怪しい感じだった。
ごくん・・・。
私はつばを飲み、覚悟を決めて、
そろそろ廊下を進んでいった。
「ん・・・。」
私の病室から少し進んだ曲がり角を曲がったところで
お母さんとるぅちゃんは喋っていた。
かすかに聞こえる声を聞き取ろうと
必死に聞き耳を立てていた。
るぅ『うん・・・。そうなの・・・。』
母『そんなに重いの?』
るぅ『えぇ・・・。私もはじめて見たわ。』
母『本人に言うべきなのかしら?』
るぅ『記憶がなくなる病気は、
あまり言う人いないけど・・・どうするの?
私たち看護士がいえるのはここまでだけど。』
ぺた・・・。
うそ?
私が?
記 憶 が な く な る 病 気
嫌だ・・・。
誰か嘘って言って・・・?
皆忘れてしまうの?
お母さんも?
お父さんも?
美依も?
・・・森崎君も・・・?
私はボーっとしながらのそのそと病室に戻った。
======================
~病室~
私はあれから、森崎君の事ばかり考えていた。
森崎君はどう思うんだろう。
森崎君は受け止めてくれるのだろうか。
きっと、森崎君は優しい人だから、
責任を感じて、全力で支えるんだろう。
・・・自分を犠牲にしてまで。
・・・自分が壊れるまで。
そんなのは嫌だ。
それを避けるにはどうしたらいいのだろう。
それを避けるには・・・―――――――――。
コンコン・・・。
「・・・あ、はい!」
ノックがあって、慌てて身なりを整える。
『遅くなって、ごめんね。』
お母さんだ。
ごめんね。という感情と、戸惑いの感情が混ざったような、
どうにも出来ない。という感じの表情。
お母さんは、真実を言ってくれるのだろうか。
それとも、隠すのだろうか。
真実を知っていると、いわれない以上に苦しい物は無いだろう。
こんな事を考えているとお母さんが言った。
『えっと・・・。』
戸惑うお母さん。私はなんと言えばいいのだろう。
「どうしたの・・・?何かあった?」
・・・ばかじゃね?自分。
もっと真実を言いづらい環境を作ってどうすんだよッ!
すると、お母さんは一番いって欲しくなかったことをいった。
『ま・・・まさかねぇ・・・。
何にもなかったに決まってるじゃない!
心配性ねぇ!もう・・・まったく・・・。』
ショックだった。予想はしてたけど、悲しかった。
そして、自分に言い聞かせた。
これは自分のため。これは自分のことを思って・・・と。
それでも疑ってしまう自分がいた。
それは、もう自分では抑えられない。
コントロールできないもの・・・になった。
「じゃあ・・・じゃあどうして、こんなに時間がかかったの?」
私の気持ちはもう
コ ン ト ロ ー ル で き な い 物 に な っ た 。
もう、どうにもできない。
どうすることもできない。
疑う事しか出来ない。