himeに対するいじめは、徐々に広がっていました。


終には部活の仲間からも疎外感を感じるようになり、


以前と変わらないのは奈月だけ…



この頃、学校に行くのは部活のためでした。


朝練と夕方の部活、


そのたった数時間がストレス発散の場だったんです。


でも、


その時間さえ辛くなってきた…


部活の仲間もhimeのことを避けはじめた…


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ある日、部活が終わったあと、


奈月と穂高と3人でマックにいました。


2人に呼び出されたんです。


穂高と奈月…


珍しい組み合わせとは思いましたが、


himeにとって2人は大事な友達だから、


2人が仲良きことはいいこと♪  と思い、


2人がそろっていることにさほど疑問も感じませんでした。


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


何気ない会話の中、突然奈月が言いました。


奈月:『himeさぁ、

    自分がなんで無視られてるか

    心当たりある???』




( ̄∩ ̄#んん・・・



hime:『…わかんない。。。』


わかんないから、どうしようもなかった…


奈月:『理由わかんなくてひどいことされて平気なわけ?』


himeへの無視が始まって、既に2ヶ月になろうとしてました。


色々考えては見たのですが、理由がわからないんです。


ある日突然だったし…


いじめってリーダー格の子がいて、その子を中心に


広まっていくって思っていたんですけど、


リーダー格がいない…


わからない…


穂高:『女ってさぁ、よくわかんねぇ…』


穂高がポツリと言いました。


奈月:『今日、同じクラスの子からメールが回ってきた。

奈月は騙されてるって…』


奈月に送られてきたメールを見せてもらいました。


何通にもわたる長い長いメールで、詳しくは覚えてないのですが、


奈月は騙されている。

imeは人の男を寝取った上、

その男の彼女に分かれるよう

執拗に迫るようなとんでもない女だ。

おとなしそうな顔をしてるくせに裏で何やっているかわからない。

そんな女と一緒にいたら、奈月まで疑われるから、

一緒にいないほうがいい



そんな内容のメールでした。


女って陰険。


誰の男を寝取ったって言うんだい???


その男の彼女って誰よ?


執拗に迫るって…


人の噂ってすごいな~って、人事のように思いました。


噂の出所もわかんないし、事実無根。


なんだか笑えてくる…


奈月:『それを聞いて心当たりは??』





・・・(ノ_・。) ないです・・・



hime:『…あるわけないじゃん…』


穂高:『良太はhimeが無視られてること知ってんの??』


hime:『言ってないよ。。。良ちゃんには関係ないし、

なんか知られたくなしし…』


奈月:『良君が関係なくないとしたら???』


良ちゃんはhimeと違う学校に通ってます。


himeのことを無視している子達で


良ちゃんと知り合いの子はいないはず…


hime:『良ちゃんが関係してるわけないじゃ~ん(笑)

うちの学校で良ちゃんと知り合いの人なんて

かなり限られてるんだよ。』


奈月:『…あんたさぁ~いい加減に気付きなよ…むかっ



奈月:『噂の出所…』






奈月:『多分、M先輩だよ』