涙の理由 ~第3話~
今日は、久々の5人で仕事。
「おっは~☆」
上機嫌で相葉ちゃんが楽屋に入ってきた。
「おはよ」
まだ、俺しか来ておらず相葉ちゃんは俺を見て驚いた。
「あれ、今日リーダーしか居ないの?」
「うん。みんな、まだ来てないんだ」
「みんな寝坊かな?(笑)」
笑顔で言う相葉ちゃんに少し、癒された。
「あのね、相葉ちゃん。
今日、話があるから仕事終わったら楽屋居てくれる?」
「ん?いいよ。リーダーから話って珍しいね」
ニコニコしながら言う、相葉ちゃんに少し罪悪感があった。
しばらくして、ほかのメンバーもやってきた。
「嵐さん、スタジオ入りお願いしまーす」
スタッフさんが呼びに来たことを合図に、準備ができた俺たちは、
楽屋から出ていく。
「松潤」
向かう途中、松潤を呼び止めた。
「リーダー、どうした?」
あの話をした以来、松潤はちょくちょく俺を心配してくれる。
「あのさ・・・。
今日、みんなに話すつもり」
「そっか。俺もちゃんとその場にいるから。
自分の思いをみんなにぶつけなよ」
ほんとに、松潤は頼りになる。
「お疲れ様でした」
みんなで、スタジオを後にする。
「ねぇ、みんな」
俺は、今日話すことのためにみんなを呼び止める。
「今日、予定とかある?
今から、話したいことがあるんだ」
「大丈夫ですよ。
俺は帰ってからゲームするつもりだったので、話聞けます」
ニノが少し笑いながら言ってくれた。
「俺は、朝言ったとおり、話聞けるよ!」
眩しい笑顔で言う相葉ちゃん。
「俺も、ちゃんといるぞ」
強い目で“大丈夫”と言われているみたい。
だけど、そんな松潤が嬉しかった。
「俺は・・・暇だな。
よし、みんなでリーダーの話を楽屋で聞きますか!」
みんなをまとめながら、笑顔を向けてくれる翔ちゃん。
俺は、ほんとにいいメンバーと嵐を組めたことがすごく嬉しかった。