(前編の続きです)

 

ピアノといえば先日、中学の頃に弾いた発表会での曲を弾いてみました。モーツァルトの長いその曲は私の力より何段階も上だ、このままでは人前で弾けないと思い、発表会までに何をしたらいいのか、と考えたのを鮮明に覚えています。

 

毎日ハノンを一冊弾いてから曲の練習に取り組むことを決め、実行することにしました。ハノン一冊は一時間近くかかることもありました。地道な指の訓練なので、苦行に感じるはずが、目標があると、つらい、大変だとは感じませんでした。

 

発表会前の最後のレッスンのとき、先生が、

 

「ああ、安心した」

 

とおっしゃってくださった様子が今でも目に浮かびます。

 

ピアノのお稽古を始めた途端やめてしまうかもしれないのにアコースティックピアノを買ってくれた両親に、素直に感謝しています。

 

決して優等生だったわけではな私(クラス代表で伴奏などに選ばれたことはなかったですし)が、長くピアノを続けることができたのは、やはりピアノが好きだったからでしょうか。

ただ、好きの程度でいくとそうでもなかったような気がします。練習のモチベーションは先生が怖かったから笑

 

多種多様なお稽古を習っていたわけでなく、唯一のお稽古がピアノという楽器のみだったからかもしれません。

それが無理なく自然と生活の中に組み込まれていたような気がします。


両親と共に、どんどん弾かせてくださった先生にも今になって非常に感謝しています。当時は昭和、指導は厳しかったですが、やる気を削いだりしない指導をいただきました。

 

でも欲をいえば、コードを同時に習いたかったな。

譜面通りに弾けても、楽譜がなければ手も足もでないため、ストリートピアノでは苦戦します。

 

何十年ものブランクを経てまたピアノを弾く気になったきっかけはまたの機会にお話ししますね。

まだまだお付き合いください!でも投稿が長く書き過ぎないようにします🙇‍♀️

 

最後に。

お子様にとって、勉強や学校だけでない場も大切だと思います。

子どもの頃始めた趣味は生涯続けられなくても、いつ何どき戻ってくることがあるかもしれません。

それに、努力したこと、そして、思い出は一生ものですから。

 

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*ミッドタウン日比谷

東京ストリートピアノフェスティバルの一つで、9月半ばまで設置されていました。真っ赤なピアノがスタイリッシュで、気分が上がりました