はっきりと覚えている一番古い記憶は、たぶん保育園のころ。

それは、参観日?のとある日。

 

先生が(何の質問か覚えてないけど)、

「わかる人、手を挙げて~」と言っている。

わたしは、本当はわかっているけど手を挙げられない。

周りはみんな元気よく手を挙げているのに。

 

なぜ挙げられなかったのか。

恥ずかしいとも違う感情だったような気もするけど、

今となっては、よくわからない。

 

帰りは、母と一緒に車で帰った。

家に着くなり、母はすごく怒って言い放った。

「みんな手をあげてるのに、なぜ手をあげないの。ママは恥ずかしい」

 

手を挙げたくても挙げられない自分が情けないし、悲しかった。

それ以上に、その悲しさをわかってくれない母に対して悲しかった。

 

それが「心が傷つく」という言葉で表現されるものとは、

当時はわかっていなかったけれど。

 

それが一番最初の記憶。