誕生日×年上男子①
〜剛典編〜
社員寮で同じ階の私と臣さんと剛典さん。
今日は剛典さんの誕生日だから、手作りのケーキを作ってる最中。
「ラム酒、、ない」
何か足りない時、いつも向かうのは隣の部屋。
「臣さん、お酒持ってあります?」
《何急に》
「できればラム酒がいいんですけど、、」
《だから、なんだよ急に》
「必要なんです」
《何に?》
「ケーキ、、」
《なんでケーキ?》
「剛典さん、誕生日だからケーキ作りたくて。
でも普通のは嫌だし、だからお酒好きだから、
ラム酒入ってるのとかどうかなって、、」
《岩ちゃんに何食わせる気だよ》
「別に変なの作ってないっ!ちゃんとレシピ見て」
《それで前に腹壊させたの誰だよ!》
「それは、謝ったじゃないですかっ!」
《あれ、マジで倒れるかと思ったんだから》
「ごめんなさいって!で、あるんですか?ないんですか?
ないなら、別の人にもらいに、、」
《ラム酒はないけど、他の果実酒ならあるかも》
「じゃあ、お邪魔しまーす」
《あ、おいっ!》
いつものように勝手に上がる。
もう、何度も来てるから何処にお酒があるのかも分かってる。
《勝手に開けやがって、、》
「あ、これがいいっ!」
《だめ、》
「えー、これ美味しそうなのにー」
《高いから却下》
「なら、これは?」
《だめ》
いろいろ断られて、果実酒でなくウイスキーならって借りたけど、、。
《文句あるなら返せ》
「分かりました。ありがとうございました」
借りたウイスキーのボトルを持って、
臣さんの部屋から出ると剛典さんがいた。
『2人、何してんの?』
《ん?こいつが、岩ちゃんに、、「あーっ!なんでも、ないっ!(黙っててっ!)」
『〇〇?』
「あ、えっとー、じゃ私はこれでっ」
逃げるように、その場を離れた。
...⭐︎
臣と剛典2人が残った。
『何してたんですか?』
《別に、何も》
『でも、、臣さんの部屋から出て来ましたよね?』
《さぁ、、そうだっけ?》
『、、、』
《じゃあ、俺も戻るな》
臣は、扉を閉めた。
...to be continue