疲労×年下男子
連日のライブでヘトヘトの陸くん。
久しぶりにお休み取れたからって連絡が入り、
彼の部屋に向かった。
扉を開けると床で眠ってる姿があった。
「風邪ひいちゃうよ、、笑」
着いたら連絡してくれるって言ってたけど、
画面には途中まで打ってた形跡があり。
きっと頑張ってたんだろうけど、睡魔に負けた様子。
ほんと寝顔が可愛くてずっと見てられる。
頬にそっとキスして、
買ってきた材料で夜ご飯の準備に取り掛かる。
ライブ終わったから、お肉とかもいいかな、、
なんて思いながら材料を切っていた。
『え?◯◯ちゃん?』
「起きた?」
『、、うん。あ、いや、待って、、今何時?』
「えっと、、19時すぎ?」
『うわー、4時間も寝てた。ごめん、気づかなくて、、』
「疲れてるんだし、ゆっくりしてな?」
『いいよ、俺もやる』
「ありがとう。」
本当はゆっくりしててくれれば良かったのに、
優しい陸くんだから結局手伝ってくれる。
『このお皿でいい?』
「うん、ありがとう」
『いえいえ笑』
一緒に料理して、
美味しいって喜んでもらえて、
他愛ない会話を楽しんで、、本当幸せ。
『◯◯ちゃん?聞いてる?』
「あ、ごめん、」
『翔平の話聞いてないでしょ?』
「ごめん、考え事してた」
『考え事?悩みとか?聞くよ?』
「ううん、そういうのじゃなくて、、笑」
『どういうこと?』
「陸くんに会えて、
こういう時間って私、幸せなんだなーって
しみじみしちゃって笑何言ってんだろうね笑」
『それは俺も同じだよ?
◯◯ちゃんに会った時、この人だって、、
ずっとそばにいたいって。だから、俺もすごく幸せ』
「ほんと?」
『本当だよ。』
「よかった笑」
『でね、、あのー。』
「ん?」
『俺、、今日までライブだったわけじゃないですか、、。』
「うん。」
『だいぶ、疲れとか、色々溜まってまして、、』
「うん、急にどうしたの?」
『とことん甘えたいっていうか、、その、、』
もじもじしながら、私の顔を伺う陸くんが可愛くて仕方ない。
「そんなこと?」
『だ、だって、ガツガツ系好きじゃないって前言ってたし。
◯◯ちゃんに嫌われるの絶対に嫌だから、、』
「陸くんは別だよー笑」
『え?本当っ!?』
「うん、ほらおいで?」
太ももを叩いて待つと、
大きな犬のように尻尾を振って嬉しそうに近づいてくる。
膝の上に彼の頭が乗せられ、
寝転がる陸くんはとても満足そう。
見上げてわたしを見つめる陸くん。
『◯◯ちゃん好き、大好きっ』
「知ってるー笑」
『◯◯ちゃんは?』
「んー?」
『ちゃんと聞きたい笑俺のこと好き?』
「好き」
『でもね、俺の方がもっと好きー。
それは絶対に負けない笑』
「私だってっ」
『ううん、絶対俺笑笑』
「ふふ笑笑」
2人でいれば自然と笑顔が増える。
『◯◯ちゃん、、』
「ん?、、っ//」
陸くんがゆっくり身体を起こすと、優しく重なる唇。
何度も重なる唇に酔いしれる。
『◯◯ちゃん、、』
「ん?」
『あっち、行きたい、、だめ?』
「いいよ//」
彼に抱き上げられ、寝室に連れて行かれる。
『今日、、寝れないかも笑』
「えっ、、陸くん疲れてたんじゃ、、」
『んー、結構ヘトヘト笑』
「なら、、」
『でも、今日は◯◯ちゃんに満たされたい日だから、
付き合って?』
「うん//陸くんの好きにしていいよ//」
『じゃあ、、もう一回キスさせて?』
「うん//」
優しく包み込むようなキスから、
何度も重ね合わすうちに深いキスに変わる。
ゆっくりベッドに押し倒され、
痺れるほどの甘い時間を過ごしていった。
...⭐︎
目を覚ますと、陸くんに後ろから抱きしめられてた私。
彼を感じてたくて、起こさないように体を反転させる。
気持ちよさそうに寝てる彼。
「世界で一番好きだよ」
小さな声で呟くと、無意識なのか本能なのか、
目を瞑っててもぎゅっと抱きしめられた。
何気ない時間、大好きな人がそばにいれるだけで
特別な時間に変わる。