特集ページ×年下男子
〜打ち合わせ編〜
RAMPAGEのマネージャーについてからもう3年が経つ。
部長から舞い込んだ仕事は彼らではなく、私にだった。
「写真撮影ですか?」
《そう、今回特集を組むことになってね。
それで抜擢されたのが◯◯ってわけ。》
「冗談ですよね?」
メガネをかけ地味で、化粧気もなく、
ただ彼らのために毎日走り回る仕事をこなしてたのに。
そうだ、私なんかより適任いるじゃん、、。
「あ、⭐︎⭐︎さんは、、?
私なんかより綺麗でスタイル良くて、、」
《読者はそれを求めてないんだと。
地味なやつほど磨けば光るっていうだろ?
それに別にお前だけじゃないから。考えといて、、。》
適任なんて探せばいくらでもいるはずなのに、
先輩の断れない雰囲気のまま会議室から出た。
『、、ちゃん?』
「、、、」
どうしよう、、どうやって断ろうか、、。
そんなこと考えながら、歩いてた。
『◯◯ちゃんってばっ』
「、、あ、え?」
心配そうに声をかけてくれたのは陸くんだった。
『なんかあった?』
「えっ?」
『なんか、すごい顔してたけど、、』
「あ、いえ、なんでもないです」
みんなに心配かけちゃダメなのに、、。
『そんなふうに見えなかったけど?
もしかして、△△さんに怒られた?
俺、なんか言ってこようか?』
「あ、いえ、そういうわけじゃなくて、、笑」
『じゃあどうしたの?』
「あ、えっと、、大したことじゃっ、、」
『俺、そんな頼りない?』
「そんなことないですっ。
すごくいつも頼りになりますし、
ほんとっ尊敬しますっ」
『そう?ならさ、話してよ。
2人で考えれば解決する時もあるよ?』
自分で考えても、答えが出ず陸くんに話を切り出した。
『うーん、◯◯ちゃんにしては大変そうな仕事だね。』
「そうなんです、私なんかより適任はいるのに、、。
磨けば光るって言ってたんですけど、
ただの石のままだってあるのに、、。」
『俺はそんなことないと思うけど?』
「えっ?」
『俺は◯◯ちゃんのことただの石だなんて思わないけど?』
「そんなわけ、、」
『一生懸命俺たちのために働いてくれてる姿は
かっこいいし、いつだって輝いてる。それに、、』
かけていたメガネをそっと外される。
『◯◯ちゃんはかわいいよ?
みんなそう思ってるから』
「そ、そんなわけ//」
彼を見ると至近距離に顔があって優しく笑う。
『俺は、、その仕事受けてほしい。』
「私なんて、、」
『私なんてって思わないで?』
「でもっ」
『でもも禁止』
「、、、」
『心配?』
「そりゃ、、」
『じゃあさ、、俺もその撮影行ってもいい?』
「え?」
『俺が◯◯ちゃんを輝かせるから、、ね?』
「えっ?!」
『それに、知ってる人がいる方が安心するでしょ?』
「ほんと、後悔しても知りませんからね?」
『大丈夫笑絶対かわいいから笑
じゃあそうと決まれば、気が変わらないうちに言いに行こ!』
手を取られ、足早に連れて行かれた。
to be continue...