職業×年下男子〜消防士番外編②〜 | 《妄想小説》 〜LDHの小さな恋〜

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好きな作品が見つかれば嬉しいです。

職業×年下男子


〜消防士番外編《同僚編》〜





海青くんからの突然の告白。


ざわついた気持ちのまま、残っていたお酒を飲む。


静かだと思い隣を見れば、


彼はお酒に潰れてテーブルで寝てしまった。


大柄の彼を担ぐほどの力はない。


すると、彼の携帯が鳴る。


見えた文字は《川村壱馬》、私はそのまま電話を出た。


『もしもし?海青?お前どこおるん、、?』


「あ、あのっ」


『え、、誰?』


「あ、あのっ、、わたしっ◯◯です。」


『あ、え?◯◯、、って、、え、どうして?』


「ちょっと一緒に飲んでて、、。


それで海青くん、寝ちゃって、、」


『なんかよう分からんけど、


とりあえず今から迎えに行くから、場所教えて』


「は、はい」


それから15分ほどで川村くんが迎えに来てくれる。


『お待たせ、、って、あー、だいぶ飲んだなこいつ』


「わたしの、せいかも、、」


『まぁいいわ、寮まで連れて行くから、


ちょっと付き合って。』


「えっ、でも、わたし行くんですか?」


『俺こいつだけで精一杯だから、荷物お願いしていい?』


「あ、はい」


川村くんより大きな体の海青くんも軽々持ち上げる。


『重っ、、鍛えすぎなんだよ、ったく、、』


タクシーで寮に着く。


「あ、あのっ、わたしここで、、」


『いいから、そのまま入って。』


「でも、、」


『俺と海青同じ部屋だから。その突き当たり先。


はい、鍵。先行って扉開けといてくれない?』


断れないまま結局二人の部屋まで行くことになった。


部屋に着くと、川村くんはベッドに海青くんを放り投げる。


『あー、疲れた、、まじで、、。』


疲れたのか近くで座り込む川村くん、、。


「そろそろわたしっ帰りますっ、!」


彼の横を通ろうとすると、腕を掴まれる。


『少しくらい休んでったら?疲れたやろ』


「えっ?」


『頼むからもう少しだけここにおって、、。』


「でも、、」


『前、言ったやろ?』


「え?」


『もっと話したいって、、』


「、、、」


『少しでもええから、な?ええやろ?』


かわいい顔して見つめられたら、断れない。


「少しだけ、、ですよ?」


『じゃあ、、ここ座って』


隣に座るよう手招きされたけど、少し離れた場所に座る。


『なんか、飲む?まぁお茶しかないんやけど、、』


「あ、ありがとうございます。」


『緊張しすぎ笑』


「だ、だって、、」


『海青とは、よく呑むん?』


「あ、はい、、。


私が誘って、、来てもらうって感じで。」


『今日もそんな感じなん?』


「あ、、はい」


『だからか、、』


「えっ?」


『俺らの誘い断ったから』


「え、あ、そうだったんですか?ごめんなさい、」


『まぁ、ええよ。ってか、その敬語なんとかならんの?』


「え?」


『俺やって、年下やし、、。』


「でも、、」


『あ、あと。海青みたいに俺も名前で呼んで?』


「え、えっ。」


『かずま、、言って?』


「え、えっと、、」


『ほら、、早く』


「か、かずま、、くん」


『名前だけが良かったんやけど、今日のところは許したる笑』


頭をそっと撫でられ、一気に顔が赤くなる。


『真っ赤やで笑相変わらずかわいい反応やな笑』


「そ、そんなことっ、ないって//


『なぁ、あいつとどんな話したん?』


「え?」


『二人きりでなんて気になるやん』


「別に大したこと話してないよ?


ただの世間話とか、私の話聞いてくれてたりとか、、。」


『今日はそれだけやないやろ?』


「えっ//


見透かされてるようでドキドキする。


『あいついつも潰れるまで飲まへんし、、


なんかあったんちゃうん?』


「っ、、」


『ほら、、白状せえ、、』


「っ//


だんだんと近づいてくる壱馬くん。


今にもキスされそうな距離、、。


「、、っこ、告白されて、、。でも、それだけ。」


『それだけってなんやねん。』


「、、とにかく、それ以上のことなんもない」


『陸さんから奪いたいとか言われんかった?』


「そんなことしないよ、、海青くん優しいもん。


自分の気持ちに蓋するって、、。」


『俺ならそんなことしない。』


「えっ?」


『欲しいなら奪う、、ただそれだけ。』


「え、どういう、、」


『俺も◯◯のこと好きやから。』


彼の真剣な目に逸らさず、スローモーションのように


ゆっくり唇が重なり合った。


「かずまっ、、んんっ//


離そうと身体を押してもびくともしない。


それどころか、腰を引き寄せられさらに体が密着する。


「だ、、めっ、、んっ//


啄むようなキスから、次第に深いキスに変わる。


彼の舌が絡み合い、口内を犯されていく。


陸くんともこんなようなキスしたことない。


はじめてのはずなのに、全てを知ってるかのようなキス。


『◯◯、、、。陸さんやなくて、、俺だけ見て』


「、、、」


頭では止めないとって、


こんなことダメだって分かってるのに、彼から逃れられない。


『◯◯、、好きや、、。』


息のできないほど、深く、深く、、。


もっと、もっと、、って求めてしまう。


すると、酔っ払ってたはずの海青くんが起きる。


《んー、、あれ?俺》


『、、、』


何やってんだろ、、私どうかしてる。


冷静さを取り戻し、その場を逃げるように飛び出す。


「か、帰ります」


大きく動く心臓の音を抑えようと、


急いで部屋から逃げるように出れば


すぐに壱馬くんが追いかけ捕まる。


『待てって。』


「、、、」


『送ってくから』


「だ、大丈夫だからっ」


『こんな時間危ないから、言うこと聞け』


手を掬って自然と繋がれ、断れないまま寮を後にする。


電車の中も、夜道も何か話すわけでもなく、


静かな時間が流れてあっという間にマンションの前に着く。


「遠いのに、、ありがとう。」


『、、、おう。』


一向に手を離してくれない壱馬くん。


「かずまくん?」


『、、、トイレ借りてええ?』


「え?あ、、うん。」


陸くん以外の男性を部屋にあげたのは初めて。


そんなこと思って部屋に彼を上げてしまう。


「トイレは、、」


靴を脱いで部屋に入ろうとすると、


腕を掴まれ扉に押し付けられる。


「か、かずま、、くん?」


『あんなの、、嘘やって分かってたやろ?』


「、、、」


『こうなること、、予想してたんやないの?』


「そんなこと、、ないよ//


低くて甘い声が耳元で囁かれる。


『◯◯、、』


「待って//


『待たへん、、。


あんなので、終わりなわけないやろ?


俺以外何も考えんな、、。俺だけ、、見てろ。』


「、、んっ//


彼の両手と私の両手が絡みあって動けない、、。


また、激しく甘いキスが響き渡る。


もう、彼のことで頭がいっぱいになり何も考えられない。


毒蜘蛛の巣にかかったように、


もう彼から逃げられない、、。


お酒の余韻でなく、彼の魅力に酔いしれていく。


《同僚編》...end