給湯室×年下男子 | 《妄想小説》 〜LDHの小さな恋〜

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LDHのメンバーで妄想ストーリーを作ってます。独自の世界観で気ままに書いてます。
好きな作品が見つかれば嬉しいです。

給湯室×年下男子







昼食後、クライアントが来るから準備してほしいと



給湯室へ向かう。



給湯機のお湯が沸くのを待っていると、



ふいに声をかけられる。



『あ、おった』



部署が違う彼が私を見つけて、近づいてくる。



『何してるん?』



「お湯が沸くのを待ってるところ。」



『誰が来るんか?』



「クライアントとの打ち合わせがあるみたいだから



コーヒーの準備。」



『もしかしてあいつ?』



「あいつって?」



△△商社の⭐︎⭐︎



「あ、うん。」



『あいつのこと、好きになれへん。』



「どうして?若いのに部長で、



それなのにみんなに優しくしてくれて



壱馬とも話合いそうだと思うけど、、」



『そうかもしれんけど、、。



絶対あいつ◯◯のこと好きやろ』



「そんなことないって」



『いつも◯◯のこと変な目で見てるから。



もしかして、もう誘われたりとかしとるか?』



「え、、」



『その顔は誘われとるな?だから嫌やねん』



「でもそんなの社交辞令だって笑笑」



『◯◯は俺のやのに、、』



そう言って後ろから抱きしめられる。



『みんな◯◯のこと狙ってるから、いつも不安やねん』



「そんな、。大丈夫なのに、、」



『今もあいつのためにコーヒー用意するのも嫌やねん』



「仕事だから文句言わないの」



『ん、分かっとるけど、、。



◯◯いつもこっちに、顔出してくれんから、、』



「そりゃ用事ないからね笑笑」



『あるやろ?』



「え?」



『俺に会うっていう大事な用事あるやん』



「もしかして、いつもうちの部署に顔出すのそのため?」



『そんなん当たり前やろ笑笑』



「もう毎回くるから



書類不備とかあるのかと思ってたんだから、、」



『◯◯の仕事はいつも完璧やから



不備なんかあるわけないやろ笑笑』



「なんだ、、よかった。」



『で、、行くんか?』



「うん。コーヒー出すだけだよ。あ、壱馬もいる?」



『それ、ブラックか?』



「甘いのがいいなら、別で作るけど」



『甘いのならコーヒーよりこっちがええ』



「え?」



ゆっくり向かい合うようにさせられると、



顔が近づき重なる唇。



そのまま腰を引き寄せられる。



会社なのに、、そう思いながらも



彼から離れるのが嫌で首に手を回す。



もっと、、そう思っていると、



給湯機からお湯が沸いたタイマー音がなる。



仕方なくゆっくり唇を離す。



「そろそろ行かないと、、だね」



『ん。でも、そんな顔せんといて、、。』



「、、え」



『もう一度したくなるやろ、、』



「そんなの、、私だって、、」



『、、なぁ今日、仕事早く終わるか?』



「え?」



『うち来るやろ?』



「でも、、」



『でもやない。決定事項やから』



「うん。じゃあ、仕事早く終わらせるように頑張るね」



『そやな。』



後ろ髪引かれながらも、給湯室を後にする彼。



コーヒーを入れていると、彼が戻ってくる。



「どうしたの?」



『忘れもんした、、』



「え?何もないと思うけど、、」



さっき離れたばっかなのに



戻ってきてくれたのが嬉しかった自分もいる。



「、、ありそう?」



『ここに、、な笑笑』



「え?」



彼の方を見つめると、優しいキスをされる。



『やっぱりさっきのじゃ足りんかった笑笑』



「何それ笑笑」



『今度こそ、ちゃんと行くから』



「うん」



彼との束の間の時間。



たとえ短い時間でもそれが特別な時間へと変えてくれる。



彼にはそういう力がある、、。



だから、そういう時間が好き。