今年は空梅雨かな?と思っていたら、最近は梅雨らしく、じめじめした日が続いていますね。ひまわり治療院管理栄養士 大平のぞみです。


 


6月は『食育月間』です


『食育月間』とは(詳しくは内閣府や文部科学省のHPにあります)、この機会に食育に取り組みましょう。という期間です。


ちなみに、毎月19日は『食育の日』とされていて、自分や家族の食を見直す日となっています。


 


以前、小学校でお仕事をしていたので、いまだに食育月間をPRしなくちゃ!という気分になっちゃいます(^_^;。


『食育』と聞くと、身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、決して難しいことではありません。『食』を大切にすることを意識するだけでもいいと思います。


『食育』の基本は、まず家庭から。ご家庭での『食育』に、今回のコラムをぜひご活用ください。


 


 


☆★☆★「いただきます」「ごちそうさまでした」に込める心☆★☆★


 私たちが普段使っている「いただきます」というあいさつは、自然の恵みや、生き物の『いのち』をいただいて生きていることからきています。


 食べものの『いのち』や、それらを育ててくれる人、それらを調理してくれる人などに、感謝の気持ちを込めた「いただきます」が言えるといいですね。


 「ごちそうさま」は、漢字で「御馳走様」と書きます。「馳走」とは本来、走り回ることを意味します。今のように、スーパーマーケットなどがなかった時代は、お客様の食事を用意するために、馬を走らせて食材を集め、さらに走り回って大変な思いをしながら準備することから、もてなしの意味が含まれるようになり、その料理を「御馳走」と言うようになったと言われています。


 感謝の意味で「様」がついた『ごちそうさまでした』には、「私のために走り回ってくださってありがとうございました。」という意味があるのです。この言葉は、江戸時代の後半から、食後のあいさつとして使われるようになったのだそうです。


「いただきます」「ごちそうさまでした」は、単なる食事の時のあいさつではなく、深い意味のある美しい言葉です。ぜひ、しっかりと声に出して、心を込めて言う習慣をつけられるよう、大人が子どもの見本になりましょう。


 


☆★☆★食材の声を聴く☆★☆★


 佐藤初女さんという方をご存知ですか?青森県弘前市で「森のイスキア」という施設を主宰されている方です。


 心に傷を抱えた人たちが訪ねる「森のイスキア」では、90歳を超える初女さんが、今も、心のこもったおむすびと手作りの料理でおもてなしをしています。そこで初女さんのおむすびを食べて自殺を思いとどまった人や、生きる気力を取り戻した人がたくさんいます。


 初女さんは、食材を慈しむように料理をされます。初女さんの食べものに対する思いは、料理を作るときもいただくときも、心に留めておきたいことばかりです。


 食材を、ただだと思うのといのちとしてとらえるのとでは、調理の仕方がかわってきます。だと思えば、ただ煮ればいい、焼けばいい、となってしまいますが、いのちだと思えば、どうすれば生かせるだろうか、と大切に考えます。


 たとえば野菜を茹でるとき、とても鮮やかな緑に輝く瞬間を見逃さず、その状態をとどめるために、すぐに火からおろし、水で冷やします。いちばん美しく、おいしい瞬間の野菜の声を聴くことが大切なのだそうです。


 おむすびをつくるときも、ぎゅっと握るのではなく、お米一粒一粒の声を聴きながら握る。そんなふうに作られるおむすびだから、特別な力が宿るんですね。


 食材のいのちが、私たちのいのちと1つになるために、生まれ変わる瞬間を「いのちの移し替えの瞬間」と初女さんはおっしゃっています。食材の『いのち』を無駄にしないよう、『いのち』を大切につなぐよう、心がけていかなければと思います。


 


 私は、初女さんのことを知って感銘を受け、以来、たべものを文字で表すときにとは書かないことにしました。小さなことではありますが、私なりのこだわりです。


 初女さんの著書、興味のある方は、ぜひ読んでみてください。ひまわり治療院の待合室にも置いてありますよ。



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