母から電話がかかってきて
泣いているのはすぐ分かりました。
涙声で「菜々子 入院だって」と一言。
母が説明できる状態じゃなかったので
私が自分で菜々子の入院先の
動物病院の先生(Y先生)に
電話をかけて話を聞くことにしました。

母の電話での様子から
菜々子の命に関わる病気なんだと思い
深呼吸してから電話をかけました。
そしてY先生に電話がつながり
丁寧に1から隠さず全て説明してくれました。

・腎不全で間違いない
・症状がけっこう進行している
・体重の減少も深刻
・クレアチニンとリンの数値が高い
・まだ尿毒症までは進んでいない
・入院して24時間点滴治療をする
・猫ちゃんは腎不全でも
回復の見込みがある場合が多いが
ワンちゃんの場合は回復の見込みは少ない
・入院して点滴治療をしてみても
今の数値が下がらなければ
1ヶ月ももたない可能性がある

これがY先生から受けた説明です。
そして私はその中でY先生に
「菜々子はケージの中で
排泄をしない子で...
ずっとケージの中にいてちゃんと
オシッコをしてくれるのか心配です
溜めちゃったりしないでしょうか」
と質問をしました。

「24時間の点滴をするので
おそらくケージの中で
オシッコはすると思います。
数人でしっかり様子を見るので
まずは治療、始めてみましょう」
とお返事がありました。
電話を切りボロボロ出てくる涙。

大丈夫かなあ
オシッコ我慢しちゃったりしないかな
そして余計に悪化したりしないかな...
と排泄のことが1番心配でした。
雨の日も雪の日も台風の日も
外でなければおトイレをしない子だったので...

↓菜々子の入院当日の検査結果です




この頃の菜々子の症状
・食欲減退~まったく食べない
・体重減少
・吐き気、嘔吐(1日2回ほど吐いてた)
・水をかなり飲む
・尿の回数が多い

インターネットの文字を
全て覚えそうなほど
「犬の腎不全」を検索、調べました。
菜々子のような高齢のワンちゃんが
よく発症する(もちろん若い子も)こと
進行してから気づく飼い主さんが多いこと

そして何より
どのサイトを見ても調べても
良いことが1つも書いてない。
発症後の余命は短い...
尿毒症の最期は見ていられない...

腎不全のワンちゃんの
闘病ブログなども読み漁りました。
発症から1年、2年と生きたワンちゃんや
数日、数週間で亡くなったワンちゃんと
色々な方のブログを読み
食事療法や治療や生活の話を
参考にさせていただきました。

読むたびに菜々子の姿を重ね
ウワーンと声を上げて泣きました。
本当に子供のように泣きました。
菜々子を飼い始めて13年の間
時々 いつか来る菜々子の死を考えては
いつも涙が出てきては
「この子がいなくなるなんて無理」
と母も私も思っていました。
年をとってシニア犬になってからは
「病気で死なせるのだけはやだね」
と母と話していました。
恐れていたことが現実になるなんて...

入院の翌日が土日で
病院が休みになってしまう関係もあり
私が菜々子に会いに行けるのが
入院の3日後に決まりました。

どうかその間に
菜々子の病状が回復しますように
どうか3日後までに
急変や最悪の事態の電話が
かかってきませんように...

家族全員が願っていたことです。