顔の両側に穴があき
鼻からの出血、膿を出してる状態で
隣町の病院へ連れていくと...

こんにちはと挨拶した時点で
先生も助手の方達も
冷たい印象を受けました。

診察台に菜々子をのせ
菜々子の顔も見たか見ないかのうちに
診察開始から30秒もしないで
先生から言われた言葉は

「なんもすることないよ」

と一言。

え?なんて??
その一言に驚き
とポケーとしている私と私の母に
更にその先生は言いました。

「もういいでしょう。
13歳?じゅうぶん長生きじゃない。
もうここまで生きたんだから 笑
薬もなし。治療もなし!終わり」

そう言われて帰りました。
なんにもせずに。
『もう死んでもいいでしょう』
そう言われたようで
私も母も悔しくて。
絶えず鼻から血と膿を出し
苦しそうに鼻をブーブーと鳴らし
横になる菜々子を見て
涙が出ました。

M先生の体調が悪いこと、
入退院を繰り返されていることは
知っていたのでそんな状況で
連絡するのが申し訳ないと思ったのですが
菜々子の顔の両側から膿がまるで
涙のようにたれていて
顔も常に腫れており...
ダメ元でM先生に連絡をしました。

ちょうど退院されてご自宅におり
先生に菜々子の状態を伝えて
「先生、菜々子を診てもらえますか...?」
と聞くと「すぐ連れといで!」と
快く返事をしてくださいました。
先生自身もおそらく
万全の体調ではなかったでしょうに...

M先生の元へ菜々子を連れていくと
すぐに菜々子の顔に手を伸ばし
「どうした菜々子~!
せっかくの可愛い顔が
可哀想にな~痛いよな~😥」
と優しく撫でてくれました。

そしてすぐレントゲンを撮り
写真を一緒に確認しながら
「おそらく原因コレ(歯)だね」
と丁寧に説明してくれました。

「こんな状態じゃ今
歯磨きもあんまり
できない感じでしょ?」とM先生。

その通りで、
菜々子も歯と歯茎
そして腫れた顔が痛むためか
歯磨きをしようとすると
すごい勢いで噛もうとしたり
ガルルと唸ったりで
奥歯などは全然満足に
磨けていなかったのです。

しばらく「うーん」と
考え悩んでいたM先生。
すると「抜歯...しましょうか」と。

・歯石だけ取ってもどうにもならない
・大半の歯を抜いて炎症を止める
・薬を飲んでも薬を入れても
症状が治まるのは一時的になる
・歯がほとんど無くなるが
食べるのに不便をするよりも
今の菜々子の痛みを取ってあげよう

と先生からの説明を受け
M先生を心から信頼していること、
何より目の前で痛そうに元気なく
泣いてるような顔の菜々子を見て
私達は13歳という高齢で
全身麻酔の手術を受ける決意をしました。
手術の日程を決めその日は帰宅。

そして手術の日を迎えます。

④へ続きます
(13歳で全身麻酔手術を受けた話)