菜々子は仔犬の頃
兄の知り合いの男性の家で
飼われていました。

兄が男性の家に伺った時
虐待されている菜々子に出会いました。
その男性は仔犬の菜々子を
おもしろおかしく天井に投げつけ
肩を脱臼するほどの虐待をしていたのです。

「おいやめろ虐待だろう!
そんなことするくらいならその犬を俺にくれ!」
と兄が男性に言うと
「じゃあ5万」
と条件を出してきたそうです。

兄は条件を飲んで仔犬を引き取り
男性と縁を切りました。
二度と会わないと思ったそうですが
男性は後に事故死したようです。

虐待されて生きていた菜々子ですが
兄の元に引き取られても
怯える素振りはなく
とても人懐っこく
人間のそばへ寄ってくる犬でした。

兄はその当時
一緒に住んでいませんでしたが
菜々子を我が家へ何度か
連れてきては遊ばせてくれました。
私がずっと犬を飼いたいと
言ってたからかもしれません。
妹は動物全般が苦手だったので
菜々子が来ている時には
扉を全部閉めて部屋に引きこもり 笑

すごくヤンチャな仔犬で
テーブルやそこらに頭をぶつけながら
家中をドドドと駆け回り
母に叱られていた菜々子を思い出します。
走るスピードもとっても速くて
当時は追いつけませんでした。

そんな日々が少し続き
兄が仕事で東京へ行くことになり
菜々子も兄と一緒に東京へ...
会えなくなるのさみしいね~
なんて言いながら兄と菜々子を見送りました。

それから一年間
菜々子は東京という都会で兄と暮らし
また私達のいる町へ帰ってきたのです。
それはそれは驚く姿になって🙄!
一年ぶりに会う兄と菜々子を
駅へ迎えに行きました。
菜々子は1歳になっており
なんと体重7.8キロの姿に!
もちろん兄を叱りました😒

それからは兄が仕事で各地を回るため
菜々子を我が家で引き取ることになり
本格的にうちのワンコとなったのです。
私が12歳の時のことでした...

兄がいない さみしさから
夜鳴きをしていた菜々子を思い出します
私の母がケージの横に布団を敷き
菜々子をなだめながら
まるで赤ちゃんのようにあやしながら
朝を迎えたことが昨日のよう...

それからの菜々子との13年間を
これから書いていきます