5月17日 (11日目)
本日、大阪に向かいます。
最後にして言いだした友達
「本当は、ずっとハラハラしてたんだよ
いつ、お父さんに殴られるんじゃないかと…」
何を言いだしたかと言いますと
友達がうちに泊まっている間
オイラと同じ部屋で寝ていたんだよね。
もちろん、布団は別だよ
オイラがベッドで
隣の床にお客様用お布団を敷いて。
うちに泊まりに来たことがある人なら
わかるでしょ?
それは
マレーシアでは有り得ないことみたい。
「家に泊まらせてもらえるって聞いた時
別々かと思てたら、同じ部屋でビックリしたよ
お父さんにバレずにすんだ」
バレずに…って
すでにとーちゃん、知ってますがな~
「泊まらせてもらえたのは有り難かったけど、
でも、マレーシアに来た時は
うちには泊まらせてあげられないから 無理だから」
本当に真面目な人なんです
マレーシアには
国の法律に加え、イスラム法ってのもあるんだけど
もちろん守らない人も普通にいて
(バレたら捕まっちゃうけどね)
何度か言いましたが
彼は信仰の強い方なんだと思います。
タバコもアルコールも
未だかつて一度も飲んだことがないことに
うちの家族は驚き
とーちゃんは
何度かタバコを与えようと試みたりもして
もちろん断ってたけどね
それに
病院から
「食事に気を付けないと将来怖いぞ」と言われてから
糖尿病や高血圧にならないようにと
食事を気を付けているのだ
とーちゃんに
爪の垢を煎じて飲んでもらいたいくらい
本当に信仰が強くて
信仰が強いぶん、
怖く感じてしまうこともあるけど
そのぶん、真面目な人だから
今回も一緒に旅行をしようと思えたのだ
そんな友達の“良さ”を
うちの家族も感じてくれてるんだと思う。
だから
いろいろ連れて行ってくれたり
一緒に食事に行ったりしたんじゃないかな。
関空まで送りに行くので
友達と一緒に再び大阪に向かおうと
駅までとーちゃんに送ってもらった
駅に着くと
友達がとーちゃんへと言葉を残してくれた
目に涙を溜めながら
とーちゃんとお別れしている姿を見て
オイラも泣けてきてしまった
うちの家族を好きになってくれて
ありがとう。
自分の理想の家族は“うち”にはない気がして
いつだって
“外”を眺めていたんだ
なのに
そんな“うち”の家族を気に入ってくれた。
今までよりもずっと
家族を好きになれたよ。
自慢の家族に感じることが出来たよ。
教えてくれてありがとね
ひまわり