結果を聞きに行った日

番号を呼ばれて面談室に入るとすぐに「今日はおひとりですか?」と聞かれた

いえ、連れ(幼なじみ)はいますけど

「ではご一緒に」

いえ、1人でいいです

「大丈夫ですよ、ご一緒で」

いえ、1人で大丈夫です

このやり取りの段階で、これは良くない結果なんだろうなぁって察しがついた

手術前の診断
・脱分化癌 ステージ1A
・高異型

手術後の診断
・未分化癌 ステージ1A
・筋層浸潤ありだが最深部で1/2未満
・子宮頸部間質への浸潤なし
・リンパ節への転移を認めません
・両側付属器、大網に明らかな悪性所見を認めません

ここまでの説明を聞いて、あれ?良くない結果じゃないんじゃない?と思ったんだけどね……



「悪い物は全部取りきっているんだけど、未分化癌は悪性度の高い顔つきの悪い癌。転移は認められなかったけれど、筋層まで浸潤しているので、再発予防の為に抗がん剤治療になります」

スマホで治療ガイドラインを見せられた

「ガンの名前が違うけど、この印つけた所ね 

再発リスクが高い」


ここで看護師さんが先生を呼びにきた

何やら外来であったらしい


「ちょっとだけ席外します 申し訳ないです」


少しだけドアを開けて廊下で待つ幼なじみに


抗がん剤治療だって……と伝えた


幼なじみは「入っていい?」と言って隣に来てくれた




まさか抗がん剤治療になるなんて……