・当院ではフィラリア予防薬を投与する前に血液検査を行い 「今現在、フィラリアが感染していないかどうか」 を確認します。
・当院ではHDU(Heartworm Development heat Unit)を用いて予防期間を決めています。
なぜ血液検査が必要なの?
フィラリア薬をしっかり飲ませていても、知らないところで吐き出していたり、お腹の調子が悪い時に飲ませると消化・吸収が弱く効きが悪くなる可能性があります。
フィラリアに感染していることを知らずに予防薬を飲ませると、一度に大量の子虫(ミクロフィラリア)が駆虫されることでショック症状を起こしたり、最悪の場合死に至ることもあるからです。
血液検査はどうやるの?
血液検査には以下の2つがあります。
・顕微鏡検査:血液中に子虫(ミクロフィラリア)がいないか顕微鏡で確認します。
・抗原検査:キットを用いて、フィラリア成虫抗原を調べます。
当院では、最も確実な検査である 「フィラリア抗原検査」を全頭実施しております。
※フィラリア検査で血液を採取するので、併せて肝臓や腎臓など全身状態をチェックする検査もお勧めします。
HDUってなんですか?
近年フィラリアの感染可能期間を類推する方法として日本犬糸状虫症研究会、犬フィラリア症予防普及会により提唱されているもので、概ね感染期間と一致すると考えられています。
その式に当てはめ計算すると、ここ10年間の千葉県の平均感染期間は「5月7日~11月10日」となります。
近年では温暖化の影響で感染期間の延長が予想されます。
フィラリアの予防薬ってなんですか?
フィラリアの予防薬と呼ばれているものは実際には、フィラリアが感染し肺や心臓に寄生する前に駆虫するお薬です。
予防薬と呼んでいますが、予防効果は一切ありません。
感染して15日から45日の間でしか、駆虫効果はありません。
そのため1ヶ月に1回の投薬が必要です。
予防薬の投与期間は?
千葉県のHDUと予防薬の駆虫効果を考えると5月下旬~12月中までの投薬をお勧めしています。
担当院長
どうして毎月お薬を飲まなければいけないか分かったという方は、
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