6月の半ば頃、それは突然に発表されました。
WESTERポイント全線フリーきっぷ
JR西日本が自社グループで共通で使えるポイントとして、WESTERポイントを設けています。
そのWESTERポイントを
9,000ポイント(大人用。小児用は4,500ポイント)、
または
1,000ポイント+14,000円(大人用。小児用は+7,000円)
をそれぞれお使うことで、
JR西日本の新幹線を含む全線と智頭急行線全線の特急や新幹線が乗り放題になる企画乗車券を購入することができます。
販売自体は2024年7月5日から開始されていて、同年9月13日利用分までの設定となっています。
9,000ポイントを全部支払う版と、1,000ポイントと14,000円を支払う版では効力が違うので、以下の表に違いを記載してみました。
WESTERポイント全線フリーきっぷ | 全ポイント版 | 一部ポイント版 |
販売額(括弧内は子供料金) | 9,000ポイント(4,500ポイント) | 1,000ポイント+14,000円(1,000ポイント+7,000円) |
有効期間 | 連続する3日間 | 1日間 |
購入期限 | 利用開始日の当日まで購入可能 | 利用開始日の3日前まで購入可能 |
利用制限期間 | なし | 8月9日から8月18日まで利用不可 |
特に注目したいのが利用制限期間の有無で、一部ポイント版はお盆期間が利用できなくなっています。
対して、全ポイント版はお盆でも利用可能となっています。
"お盆でも利用できれば、お盆休みの旅行の旅費を大幅に減らせるんでね?"
そういう考えに至ったため、全ポイント版を買おうと考えるも、手持ちのWESTERポイントは1,500ちょっと。
全然足りません。
で、まともな方法で9,000ポイントを貯めようとすると、
リアルマネーで福沢諭吉サンが50枚ぐらい必要らしく、こちらも現実的ではない方法。
9,000ポイント貯めるには、どうしたものか・・・。
そんな中、Twitterのタイムラインを眺めてたら、こんな方法が流れてきました。
JR西日本の tabiwa というアプリで販売しているフリーきっぷのうち、
交通系ICカード「ICOCA」を使ってJR区間のフリー区間を利用するタイプの「ICOCAでGO」のフリーきっぷを使うという方法でした。
- (ICOCAでGO)岡山・倉敷tabiwaぐるりんパス
- (ICOCAでGO)宮島・瀬戸内tabiwaぐるりんパス
- (ICOCAでGO)ひょうご夏の体験デジタルパス
- (ICOCAでGO)神戸・姫路夏の体験デジタルパス
上記の商品が対象となっています。
なお、下二つの夏の体験デジタルパスに関しては、7月1日からの設定となっており、6月に修行する場合には使えませんでした。
ざっと特徴を書くと、以下の通りです。
- JR線はお手持ちのICOCAで自動改札を通過できる。
- チケット画面の提示が不要のため、非対面、非接触で安心、スムーズ 。
- 対象周遊パスのJR線自由周遊区間内をICOCAで利用した金額は、WESTERポイント(基本)で返ってくる。
特に3番目のが重要だったりします。
ICOCAにチャージして一旦フリーエリアで利用した分の運賃を払う必要こそあるものの、
利用の翌月末に使った分全額がWESTERポイント(基本)で帰ってくるのです。
要するに、ICOCAでGOのフリーエリア内で9,000円分乗車すれば、翌月末となる7月末に9,000ポイントがキャッシュバックされて、
WESTERポイント全線フリーきっぷの全ポイント版を購入できる! ・・・というわけです。
注意点としては、使用する交通系ICカードは必ずICOCAである必要があります。
ICOCA以外の交通系ICカード、SuicaとかはやかけんとかSUGOCAとかだと、ポイント給付の対象外となります。
ポイントがキャッシュバックされるのが利用日翌月末なので、8月のお盆の時期に利用するためには、
6月中にポイント修行を行う必要がありました。
思いの外時間がなかったので、突貫で行程を組み立てられてかつ、九州から比較的気軽に行ける広島エリアでポイント修行を行うことにしました。
随分と前置きが長くなりましたが、6月29日と30日に広島エリアに行ってきて、
ポイント修行を行ってきました。
福岡から広島までは、高速バス「広福ライナー」を利用しました。
正規運賃で4,000円ちょっとですが、これでも普通列車だけで行くよりも安い運賃になっています。
6月は青春18きっぷも設定すらされてない時期なので。。。
博多バスターミナルを出て、小倉南インターで乗車扱いの停車を行った後に、吉志パーキングエリアで休憩を行い、
関門橋を渡って、九州を脱出します。
その後は山口県の下松サービスエリアで2回目の休憩を行い、五日市インターで高速道路を出ます。
旅程を組んでいた時点では終点の広島駅新幹線口まで乗車するつもりでしたが、
実際は広島バスセンターで下車しています。
今回利用した、(ICOCAでGO)宮島・瀬戸内tabiwaぐるりんパスです。
西は岩国、東は尾道までのJR線が利用できます。
利用開始前に、tabiwaに使用するICOCAの番号を予め登録しておく必要があります。
JRのフリーエリアのほか、観光施設に入れる特典とかもついてます。
前述したように、使用する交通系ICカードは必ずICOCAである必要があります。
ICOCAなんて持ってたっけか・・・?
そう思いながら、部屋の中を探したら・・・ありました!
なにとは言いませんが・・・
広島で使ってたら「おんどりゃ喧嘩売っとんのか!」とか言われそうな、記念デザインのICOCAです。
よりによって、私が持ってるICOCAがこれしかないという。
私はビビりなので、裏面を表にしてパスケースに入れて使ってました。
ICOCAなんて持ってネーヨ!
って場合は、モバイルICOCAを使うといいと思います。
私の場合は、スマホがモバイルICOCAに対応していなかったので、
例のカープファン辺りに喧嘩を売りそうな記念デザインのICOCAを引っ張ってきたわけで・・・。
話を戻して、広島バスセンターで下車後は徒歩で
広島城へ行きました。
広島には何度も訪れていましたが、広島城は今まで行ったことがなかったです。
原爆で被爆したユーカリの木。
広島城二の丸跡にあり、被爆したユーカリの木で現存するのはこの一本だけなんだとか。
広島城の天守閣に登ります。
天守閣に入るには、通常大人370円必要ですが、
宮島・瀬戸内tabiwaぐるりんパスの特典に含まれていて、特典の画面をスマホに表示して係員に見せることで、1回だけ無料で入ることができます。
広島城を模したゆるキャラ。
「しろうニャ」というらしいです。
猫と城を模したゆるキャラ、彦根城に先輩格がいますね?
広島城の天守閣からの眺め。
南側を眺めていて、ここから原爆ドームのドームのフレーム部分を見ることもできました。
爆心地から近い距離に位置しているので、当時の江戸時代からあった天守閣が倒壊・焼失しています。
その後、国体で模擬天守閣が建てられた後に解体され、鉄筋コンクリート製で天守閣は復元されています。
広島城にある茶屋で、とうふミルクソフトなるソフトクリームを食べていました。
しゃもじのお菓子が刺さっているのが広島らしいというか。
広島城から徒歩移動し、縮景園に行きました。
ここも、宮島・瀬戸内tabiwaぐるりんパスの特典で、1回だけ無料で入ることができます。
こちら通常だと入園料260円です。
縮景園は、広島市内の中心部に位置する庭園です。
縮景園の庭園は、デカい池が特徴だと私は思ってます。
その池に架かる特徴的な形をした白い石のアーチ橋は、戦前からあったものなんだそうです。
大きな池に、石や土の橋、茅葺き屋根の東屋などがあります。
縮景園の池の水は、淡水と海水が混ざり合ったような水質になっているんだそうです。
鯉が泳いでいて、デカい亀も一緒に泳いでいます。
有年場という、小さな水田がいくつかありました。
江戸時代に藩主が田植えをしていたんだとか。
竹藪があり、どこか京都嵐山めいた雰囲気を醸し出していました。
茶畑もありました。
楊貴妃型石灯篭。
ここと京都の2か所にしかない、貴重な形をした石灯篭と書かれています。
縮景園を見物後は、路面電車で白島へ移動しました。
広島の路面電車も、宮島・瀬戸内tabiwaぐるりんパスで利用できます。
背景が動いている利用画面を提示すればOKでした。
白島電停から新白島駅まで徒歩移動し、
本来の目的である、WESTERポイント修行を開始しました。
新白島駅の券売機で、ICOCAに10,000円をチャージします。
大雑把にどう動いたかを書くと、
新白島→西高屋→大竹→広島→岩国
・・・みたいな経路で移動していました。
2日間に分けてやるのを前提にしていたので、半分観光半分修行みたいなスタンスでやってました。
あとは、せっかくだし駅巡りも兼ねてやってました。