5月半ばに、有明海の周りを時計回りにだいたい1周してきたソロツーリングの様子を。
ゴールデンウィークのおでかけネタもあるっちゃあるんですが、
時系列を入れ替えて先に天草日帰りを記事にしています。
ゴールデンウィークは別府に行って東洋軒のとり天を食べて、
別府駅近くの温泉でホカホカ入水して、
快速ゆふいん号に乗ったぐらいなので・・・。
天草に行こうと思った理由はこれと言ってないのですが、
御輿来海岸を見てから天草五橋を渡って本渡まで行き、
鬼池港から口之津港まで島鉄フェリーに乗船して島原半島に渡り、
そこから長崎に行く。
・・・というのが、本来考えていた予定でした。
で、実際はというと、9時頃起床からYouTubeとかニコニコ動画を見てたら時間が過ぎていって13時前という午後出発。
駄目だこいつ…早くなんとかしないと…
天草の本渡まで下道で約4時間ぐらいかかるので、この時点で長崎まで行くのが外れます。
で、鬼池から口之津までの島鉄フェリーの最終便が18時半なので、御輿来海岸を見てたら多分間に合いません。
なので、とりあえず本渡まで運転してから、その後の事は本渡に着いてから考えるという
行き当たりばったりなスタンスで行くことにしました。
タイトルには有明海1周と書きましたが、だいたい時計回りに1周した形となります。
だいたいなので、有明海から離れた内陸部も普通に走っています。
海岸線の道を全部トレースなんてしてたら日付が変わりかねないので・・・。
手始めに国道208号→福岡県道18号→国道501号と通り、
熊本の渋滞する中心部を避けるルートで国道57号まで抜けました。
国道501号の途中で道をふさぐ形での事故渋滞が起きてて、その影響で思ってたより15分ぐらい遅れましたが、
とっさに路地道に迂回することで渋滞を抜けることができました。
宇土半島の北側を通る国道57号を西に進み、三角西港辺りから方角を南に変えます。
三角西港の駐車場にバイクを止めて、天草五橋の1号橋を眺めました。
天草五橋は、宇土半島の西の三角(みすみ)から大矢野島、永浦島、池島、前島を通り、天草上島までを結んでいます。
昔の私は勘違いしていましたが、天草五橋は天草下島の本渡までは含まれていません。
1号橋は宇土半島と大矢野島を結んでいて、天門橋とも呼ばれている連続トラス橋です。
開通当時は世界最長の長さだったんだそうです。
天門橋の横には、三角大矢野道路の天城橋と呼ばれるアーチ橋が架かっています。
三角西港から見ると、三角大矢野道路の天城橋が手前、天草五橋1号橋の天門橋が奥側に位置しています。
ちなみに、天草五橋のなかで1号橋だけは他の橋とは離れた場所に架けられていて、大矢野島から天草上島までで2号橋から5号橋までが連続して架けられています。
1号橋を一旦スルーして、三角駅に寄り道。
国道57号の熊本県区間の終点も、だいたい三角駅の近くにあります。
昔は三角から島原までフェリーがあったそうですが、今は廃止されて久しいので、熊本新港からフェリーを利用する形となります。
三角~島原のフェリー、1号橋の下を橋潜りしてたんでしょうか?
ちょうど普通列車が来ていて、三角駅にはまあまあ人がいました。
三角駅の駅舎は、1903年に造られた木造駅舎です。
三角駅は観光列車「A列車で行こう」の運行開始に合わせて2011年頃にリニューアルが行われていて、
一目で水戸岡デザインだってわかる内装になっています。
水戸岡デザインによるリニューアルの賜物か、とても築120年越えの駅舎には見えないんですよね・・・。
三角駅では、一部の列車と天草宝島ラインの船が接続しているそうです。
駅前の道路を渡ると三角港があり、そこから船が出ています。
昔は船が本渡まで行ってたんですが、今は前島までに短縮されています。
三角駅を後にして、国道266号を通って天草五橋を渡り、天草上島では北側の国道324号を通ります。
ループ橋の天草瀬戸大橋を渡って天草下島に渡り、本渡に到着します。
本渡に到着したのが16時半頃でした。
山道を登って、十万山展望台に来ました。
途中の道の案内が全くないので、まあわかりにくかったですね。
道にしても、実質1車線分ぐらいしかなかったです。
駐車場の時点でもいい眺めでしたが、そこからさらに上に展望台があるので、そこまで登ってみることに。
北の方。
対岸の島原半島が見えています。
写真には写ってないですが、天草飛行場も見えました。
東の方。
通ってきた天草上島や天草瀬戸大橋などが見えます。
それと、以前本渡に来た時にはなかった「天草未来大橋」が新たにできていました。
2023年2月に本渡道路として開通したそうで、本渡瀬戸を車で渡れる橋がひとつ増えたことになります。
天草未来大橋、自動車専用道路なので私の125ccのPCXでは通れません。
南の方。
川のように見える本渡瀬戸が上島と下島を隔てています。
両端が海なので、川のように見える海峡です。
遠くは水俣まで見えるんだとか。
十万山から見える範囲が描かれた地図もありました。
割と新しめの東屋。
ここからの眺めもよさそうです。
十万山展望台から下山して、再度国道324号を北上して鬼池港に向かいました。
20分ぐらいで鬼池港に到着。
乗船する船もまだ入港前だったので、割と余裕があったようです。
18時30分発の最終便に乗れないと、来た道を戻ることになったので、とにかく間に合って一安心。。。
乗船待機場所にバイクを止めて、乗船券を買いに行きます。
天草のサンタクロースは、トナカイではなくイルカにソリを牽かせてやってくるのかぁ・・・(違
口之津港までの乗船券と同時に、御船印も購入しました。
乗船券はクレジット決済もできますが、御船印の購入は現金払いのみとなっています。
島鉄フェリーも御船印プロジェクトに一〇四番社として参加していますが、今回買ったのは「地域御船印」というものです。
参加社の集中するエリアで購入可能な印で、私が買ったのは島原半島のものとなります。
地域御船印の販売額は400円でした。
ちなみに、裏面がポストカード状になっています。宛先書いて切手貼って投函したら届くんじゃないかな?
他は隠岐・鹿児島が発売されていて、今後順次拡大していくんだそうです。
「フェリーあまくさⅡ」と「フェリーくちのつ」の印はどうしたって?
それはまたの機会ということで・・・。
島鉄フェリーの御船印は、2枚でひとつの地図になるタイプのやつなので、同時に揃えたいんですよね。
島原半島の口之津港からのフェリーが到着しました。
乗船するのは折り返し口之津港行き最終便となる、島鉄フェリー「フェリーあまくさⅡ」でした。
着岸して、もうすぐ乗船の雰囲気だったので、バイクに戻りました。
購入した乗船券は、乗船前に係員が回収します。
係員の誘導に従って車両甲板の片隅にバイクを駐車し、階段を上がって客室へ。
フェリーあまくさⅡの浮き輪。
船籍は島原になっています。
乗船した島鉄フェリーは、長崎県の島原半島の南部の口之津港と、熊本県の天草下島の北部の鬼池港の間を約30分で結んでいます。
国道389号の2箇所目の海上区間にもなっています。
島原半島と天草下島までを陸路だけで移動しようとすると、有明海の沿岸を周回することになって最低でも4時間半以上はかかるので、この航路は時短効果がすごくすごいです!
定刻の18時30分に、列車みたいな汽笛を鳴らして鬼池港を出港します。
鬼池港出港後、昔西鉄電車の車内チャイムで使われていたメロディが流れた後に自動放送が流れるのですが、
それに割り込む形で
「右前方にイルカがいます」
とか乗務員が言ってました。
マ?
鬼池港や口之津港周辺では野生のイルカを見かけることがあり、島鉄フェリーでも航海中にたまに野生のイルカを見かけることがあるそうです。
野生のイルカは水族館のショーみたいに高く飛び跳ねることはせずに、海面から一瞬だけちょっと顔やヒレを出す程度です。
野生のイルカを見れたのは運が良かったというか。
イルカを見るつもりで天草まで来たわけじゃなかったのでね。
広義での有明海の端っことなる、早崎瀬戸から見る夕陽。
そういえば運転中に「早崎瀬戸に架橋を!」みたいな看板を時折見かけましたが、
明石海峡大橋よりも長い橋になるのに、それを維持できるんか?
って思ってます。まる。
口之津発鬼池行き最終便の「フェリーくちのつ」と反航します。
口之津港に入港しました。
乗船30分なので、あっという間です。
かるーい休憩ぐらいにはなりそうな感。
島原半島に上陸後は、国道251号を島原方面へ走らせました。
国道251号に沿うように、かつての島原鉄道線の廃止区間の廃線跡がみえます。
久しぶりにここを走りましたが、一部は舗装の上でサイクリングロードに転用されていました。
島原で昼食を食べて、堤防道路で国道207号に渡り、鹿島からは国道444号を通って帰路に就きました。
走行した道。
だいたい広義の有明海を1周しています。
走行距離は315kmぐらいでした。