3月2日から3日にかけて、鹿児島県の佐多岬までバイクでソロツーリングに行ってきたので、その時の様子を。
そもそも、佐多岬に行こうと思った切欠が
「商船三井フェリー」と「フェリーさんふわらあ」が合併した記念に、無茶苦茶なことをしているというデジタルスタンプラリー
でした。
要約すると、以下のスタンプが取得できるスポット
- 北海道 宗谷岬
- さんふらわあ 北海道~大洗航路
- さんふらわあ 神戸~大分航路
- さんふらわあ 大阪~別府航路
- さんふらわあ 大阪~志布志航路
- 鹿児島県 佐多岬
このうち、宗谷岬と佐多岬の二箇所のスタンプを回収して、かつ、さんふらわあ2隻以上のスタンプを回収する。
というものです。
さんふらわあ乗らなきゃ…(使命感)
佐多岬なら、過去にバイクで行った実績があるので、
「土日使えば行けるかな」と思って、実際に行ってきたわけです。
↑ 3年ちょっと前に、佐多岬に行った時のやつです。
さて、本題に戻ります。
当初は4時出発を考えていて、24時に終わる金曜日の仕事後に家で仮眠をしてから4時頃に出発するつもりでした。
こんな書き方をしているということは・・・、そうですね。寝坊しました。
とはいえ、寝坊して6時過ぎだったのは幸いだったというか。
結局は「なんとか行けるか?」ってなって、6時半頃に出発しました。
ホテル取ってたんで、今更行かないって選択肢を取りたくなかったのもあったので・・・。
走行ルートのマップです。尺の関係で熊本県以南だけですが・・・。
この日は、熊本市の中心部の渋滞スポットを避けつつ、宇土から国道3号をひたすら南下。
国道3号に合流する前に2回ぐらいコースミスしてますが、なんとかなってます。
鹿児島県に入って、出水から国道328号で さつま町を経由して鹿児島市までショートカットしています。
鹿児島からは桜島フェリーで桜島に渡り、
国道224号→国道220号→鹿児島県道68号→国道269号を通って、大隅半島の西海岸を南下しています。
旅のお供となるPCXくんに給油してから出発しました。
125ccのバイクなので、高速道路や自動車専用道路は通れません。
自ずと下道縛りとなります。
海路を除けば全部下道で佐多岬まで向かいました。
250ccのバイクとかで高速道路を走れれば、まあ2、3時間ぐらいは短縮できるんじゃないすかね?
熊本県芦北町の国道3号上にある、道の駅たのうらで1回目の休憩。
前回、佐多岬に先代のPCXで行った時もここで休憩しましたね。
うろ覚えですが、この時点で走行距離が130km?ぐらいだった気がします。
体力的にはまだ全然余裕でしたが、トイレに行きたかったので立ち寄っただけみたいな感じです。
6時半頃に出発して、10時頃に着いてたので、ここまで3時間半ぐらいです。
まだ序の口。
水俣市を抜けて熊本県から鹿児島県に入り、出水市から国道328号に折れて、鹿児島市までショートカットを図りました。
国道328号、確かに距離は国道3号を通るよりも短いです。
が、路面ガッタガタでカーブだらけで速度は乗らないので、走りにくかったという感想。
少なくとも、国道328号を走ってる時点で「帰りは国道3号にしよう」と思ったぐらいに。
鹿児島市の鹿児島本港には13時前に到着し、13時丁度発の桜島行きの船にバイクごと乗船しました。
徒歩乗船の時と同じく、料金は桜島港にある料金所で支払うシステムになっていて、鹿児島港ではそのまま係員の誘導に従ってバイクで乗船しました。
乗船した船は、桜島フェリーの「第十八櫻島丸」でした。
乗ったことない船だったので、ラッキーだと思ったり。
13時に鹿児島本港を出港し、桜島へ向かいます。
この日の鹿児島の天気はよく、桜島がよく見えました。
桜島フェリーの船内には、うどんを提供してる店があります。
やぶ金っていう店で、最近テレビで取り上げられたためか、たった15分の乗船時間なのにうどんを求める人で列が出来ていました。
桜島フェリーに乗るからうどんを食べるのではありません、うどんを食べたいから桜島フェリーに乗るのです!
というわけで、うどんの面倒を見ます。薩摩うどんで1杯500円。
桜島に着くまでに平らげます。
桜島に着く前に完食ッ!!
おいしゅうございました。
乗船15分で桜島に到着します。
うどん食ってたから、下船でバイクに戻るまで結構バタバタしてました。
下船して料金所で乗船料金を支払った後、桜島フェリーターミナルの料金所駐輪場にバイクを移動しました。
桜島フェリーターミナルの窓口で、第十八櫻島丸の御船印を購入しました。
船内売店はほぼ空いてないので、基本的に御船印はターミナルの窓口で購入することになります。
車載だと買うまでがちょい時間かかります。
桜島フェリーターミナルを出発後は、溶岩道路こと国道224号を走ります。
溶岩道路、走ってて景色もいいので、ついバイクを止めて写真を撮りたくなりますね。
桜島の付け根を通過したら、大隅半島に上陸して国道220号を鹿屋方面に曲がります。
背景に桜島が写る所があったので、バイクと一緒に撮影したり。
なんか噴煙がこっち向いてるけど、火山灰とか大丈夫だよ・・・ね?
その後は大隅半島の西海岸をひたすら南下します。
途中で鹿児島県道68号に折れて、鹿屋の市街地を迂回して海岸沿いにショートカット。
その後は国道269号に合流して、ひたすら南へ走っていきます。
桜島フェリーターミナルから佐多岬までは、距離が約100kmで、時間にして休憩なしで2時間ぐらいかかります。
途中から佐多岬までの距離が表示されますが、初回で確か70kmとか書かれてるので、ドライブ・ツーリング初心者の心をへし折にきてますね。
国道269号の途中に、道の駅が二箇所(「錦江にしきの里」と「根占」)あるので、休憩を挟むのもいいかもしれません。
途中の錦江町辺りで、計測してたオドメーターが330kmを越えたので、給油のために一度止まっています。
私のPCXはタンク容量8Lで平均燃費が約50kmなので、燃料満タンでざっと400kmぐらい走る計算になります。
出発時にオドメーターをリセットして、走行距離を計測することで、走行中でもあとどれぐらい走れるかが何となくわかります。
南大隅町の根占を過ぎるとガソリンスタンドがほぼないので、往復分走れる距離の燃料を頭に入れて走った方がよさそうです。
根占からだと、佐多岬までは往復約70kmあります。
南大隅町の佐多地区で国道269号が途切れて、以降は鹿児島県道68号を走っていきます。
途中のふれあいパーク佐多に、宗谷岬までの距離が書かれた看板がありました。
端っこスタンプラリーをコンプリートするためには、宗谷岬にも行かないといけませんね。
佐多岬から宗谷岬までバイクで行くとしたらですが、私なら
- 佐多岬から志布志まで自走
- 志布志から大阪南港まで、さんふらわあ車載乗船
- 大阪から舞鶴まで自走
- 舞鶴から小樽まで、新日本海フェリー車載乗船
- 小樽から宗谷岬まで自走
のルートを使いますかね。やらんけど。
大泊地区で鹿児島県道566号に折れて、佐多岬へラストスパート。
苔の生えたり、木々が生い茂ってるぐねった道を通って、道中に海が見えてくると佐多岬まであとちょっと。
佐多岬の近くの道路、サルが出るらしいですが、帰りに本当にサルを見かけました。
黒いデカいゴミ袋か何かと思ったらサルでした。そのうち誰か跳ねそう
16時頃に佐多岬に到着しました。
出発してから約9時間半ぐらいで到着しました。
理論上は日帰りできますね?
そうそう、ここで荒尾から来たという一人のライダーさんとお話をしました。
どうも桜島フェリーで同じ便に乗ってたようで、国道269号でも一緒に走ってたりしてたようです。
道の駅錦江で追い越した後、私が大根占で給油してる間に再度追い越されてたようです。
無意識おいかけっこ、バイク乗りあるある・・・ですかね???
その人は佐多岬を後にしたら、宮崎県から九州の東海岸を北上して大分に抜けると言っていました。
日南にあるモアイ像も、そのうちバイクで見に行きたいですねぇ。
佐多岬は本土最南端の場所となっています。
本土四極と呼ばれてて、北は宗谷岬、東は納沙布岬、西は神埼鼻、南は佐多岬となっています。
いずれの場所も行ったことがありますが、北海道の宗谷岬と納沙布岬は私の中では再訪案件となっています。
長崎県の神埼鼻は・・・近所なので雨降ってなければ気軽に行ける感。
スタンプの回収、ヨシ!
ああ、次は・・・宗谷岬だ。
最南端訪問証明書と、日本本土四極証明書は前回の訪問時に貰っているので、今回はポストカードにしました。
駐車場からも佐多岬は見えますが、「せっかく来たなら展望台まで行きたいよなぁ?」ってなったので、岬の展望台まで歩きました。
駐車場から先は、歩きでしか行けません。
トンネルを通って展望台へ向かいます。
展望台までの道が、途中で崩れたらしく、仮設の迂回路を通って行くようになっていました。
迂回路は階段なので、足元には注意。
本土最南端 佐多岬の記念撮影スポットその1。
ここを背景に、記念撮影をしてる人が結構いましたね。
展望台から見た景色。
一面に広がる水平線が、最果てまで来たという実感を沸かせてくれます。
佐多岬から見た周辺の島や山までの距離が書かれた、円形のプレートがあります。
佐多岬からだと、種子島よりも鹿児島市内の方が遠いんですねぇ。
方角的にはこの先に屋久島や種子島があるはず・・・ですが、この日は見えませんでした。
逆側を振り返ると、北側にある対岸の薩摩半島の開聞岳が見えました。
開聞岳を南側から見るというのが、すっごい違和感ありました。
本土最南端 佐多岬の記念撮影スポットその2。
展望台から階段を降りた所にあります。
その横には、縁結びの神と書かれた祠がありました。
佐多岬まで来てたカップルも何組か見かけましたね。
私もいつか、パートナーと佐多岬に来れたらいいな・・・。
仮にその時があればですが、さすがに今回みたいな距離ガバ限界旅程なんて組みませんよ?
荒尾から来たというライダーさんの出発を見送って、私も佐多岬の駐車場を後にしました。
1分足らず走って、北緯31度線の記念碑の前で止まります。
旅のお供のPCXくんを入れて撮影しました。
先代のPCXくんの時も同じことしましたが、思ってたよりも数年早く再訪できましたね。
国道269号を北上して、鹿児島市へ向かいます。
ノンストップで走ってたら、また知らない間に荒尾からのライダーさんを追い越してたらしく、途中から一緒に走ってました。
ライダーさんとは国道220号の合流部でお別れしました。道中お気をつけて!
帰りは垂水港から鴨池港まで、鴨池・垂水フェリーにバイクごと乗船しました。
45分航路なので、程よく休憩できて、鹿児島市までショートカットもできます。
船が18時30分発で、港に着いたのが18時24分だったので、神がかったタイミングで着いたようです。
乗船してすぐ出港しました。
乗船したのは、フェリー第十一おおすみでした。
2023年就航の新造船です。
鴨池・垂水フェリーの船内では、南海うどんを食べることができます。
45分航路なので、桜島フェリーに比べればゆっくり食事できるかと。
大隅半島を脱出すると同時に暗くなりましたが、暗くても桜島が煙をモクモク吐いてるのはわかりました。
鴨池港に上陸後は、自分用に「さつまどりサブレ」を買ってから、国道3号を北上します。
前回の佐多岬ツーリングでは鹿児島市内の天文館にホテルを取っていました。
ただ、今回は翌日に久留米で昼からサークルがあったので、起床時間と距離を考慮して、熊本県の氷川町にホテルを取っていました。
鹿児島市から約175km、時間にして国道3号経由で約4時間かかります。
距離ガバ勢っていつもそうですね…!
桜島フェリーでうどんの面倒食べたきり何も食べてなかったので、阿久根のジョイフルで夕食にしました。
ギリギリ深夜割増になる前に注文できましたね。
本当は鹿児島で黒豚横丁したかったのですが、時間が足りなくなったので今回は断念しています。
日付が変わるぐらいに、ようやくホテルAZ 熊本八代氷川店に投宿。
ホテルAZは初めて使いましたが、東横インの設備を簡略化して、ロードサイド向けにした感じですかね。
ゆえに駐車場がありますが、私が着いた頃には駐車場が全部埋まってました。
喫煙可能な部屋しか空いてなかったので、仕方なくそこにしました。ヤニ臭くて、翌朝喉がちと痛かったです。
1日目の走行距離。
なんか608.6kmも走ってたみたいです。
博多駅から新大阪駅まで相当の距離を1日で走ったようです。俺が山陽新幹線だ
下道だけで1日500km越えたことは今までなかったですが、記録更新しましたね。
これで私も距離ガバ勢の仲間入り。お前も距離ガバ勢にならないか
2日目。
前の日に16時間半ぐらい運転したのにも関わらず、普通に7時頃に起きれました。
8時頃にホテルの無料朝食を食べてから、9時にチェックアウトして出発しました。
2日目は国道3号を北上して帰るだけなので、特にこれといったこともなく。
熊本市内の渋滞がひどすぎて、16時間半運転よりも疲れた気がします・・・。
2日目の走行距離は108.7kmで、合計の走行距離が717.3kmでした。
前回の佐多岬ツーリングが2日間の走行距離が800kmだったので、都城とかに寄り道しなかった分、80kmぐらい減ったなと。
というわけで、佐多岬ツーリングでした。
思ったより疲れなかったですが、無事完走できてよかったです。
今回ので1日で600km以上の走行が(理論上)可能とわかったので、大阪までバイクで片道運転とか距離ガバの天使が耳元で囁いています()
バイクで四国横断とかもよさそうですね?